1993 Fiscal Year Annual Research Report
頭頸部扁平上皮がんの悪性度診断に関する免疫組織化学的研究
Project/Area Number |
04454432
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Research Institution | Kyoto Prefectural University of Medicine |
Principal Investigator |
村上 泰 京都府立医科大学, 医学部, 教授 (20095657)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
任 書熹 京都府立医科大学, 医学部, 助手 (10254351)
河田 了 京都府立医科大学, 医学部, 助手 (40224787)
安田 範夫 京都府立医科大学, 医学部, 講師 (00182337)
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Keywords | 癌巣周囲膜 / 4型コラゲン / メタロプロテイナーゼ / p53 / EGF-R |
Research Abstract |
【.encircled1.】転移関連因子について 癌巣周囲膜における4型コラゲン発現性と頸部リンパ節転移との相関について、喉頭癌39例、下咽頭癌32例、合計71例について検索し、統計処理して、両者が著しい相関を持つことを確認した。次に4型コラゲンに対するメタロプロテイナーゼとして、4型コラゲナーゼ、カテプシンB,D,Gについて同様に検索した。4型コラゲナーゼおよびカテプシンDは癌細胞質に発現性を認めたのに対し、カテプシンBは癌間質多核巨細胞に、カテプシンGは癌間質毛細血管内白血球に発現性を認めた。しかし、これらのメタプロテイナーゼ発現性と4型コラゲン発現性の間に相関性を認めなかった。 【.encircled2.】増殖関連因子について 癌遺伝子産生蛋白変異型p53および、EGF-Rについて多数例を検索し変異型p53は下咽頭癌で42%,喉頭癌で23%の発現率であった。EGF-Rは下咽頭癌で90%,喉頭癌で80%の発現率であった。 【.encircled3.】次年度計画 p53,EGF-R以外の癌遺伝子産生蛋白について検索をつづけることとした。
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[Publications] 村上 泰: "下咽頭癌の頸転移と転移関連因子" 日本気管食道科学会会報. (発表予定).
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[Publications] 村上 泰: "頭頸部がんにおける変異型p53遺伝子産生蛋白発現性" 日本耳鼻咽喉科学会会報. (発表予定).
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[Publications] 村上 泰: "頭頸部がんにおけるEGF-R発現性" 日本耳鼻咽喉科学会会報. (発表予定).