1993 Fiscal Year Annual Research Report
歯胚におけるコラーゲン遺伝子の発現の調節によるその機能の解析
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04454452
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
栗栖 浩二郎 大阪大学, 歯学部, 教授 (50028346)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田畑 純 大阪大学, 歯学部, 助手 (20243248)
加藤 穣慈 大阪大学, 歯学部, 助手 (90243245)
脇坂 聡 大阪大学, 歯学部, 助教授 (40158598)
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Keywords | 歯胚 / コラーゲン遺伝子 / 器官培養 / マウス / antisense oligonucleotide / 発生 / 組織分化 / 免疫組織化学 |
Research Abstract |
I型コラーゲンは象牙質、セメント質、歯乳頭、歯根膜の主要な組支持成分であることが分かっている。しかし、それが支持成分としてのみならず、隣接する細胞に何らかの作用を及ぼす機能を有する可能性もある。III型コラーゲンは、殆どの結合組織でI型と共存しているが、その生理学的及び発生学的意義については不明である。一方、IV型コラーゲンは他の組織と同様に、歯胚でも基底膜に特異的に分布する。しかし、それ自体が歯胚の発生で果たす役割は明らかではない。 本研究は、I,III,IV型コラーゲンのmRNAに対する相補的に結合するantisense oligonucleotide(ASN)を培養歯胚に加えて遺伝子の発現を調節することによって、これらのコラーゲンの歯胚発生における役割を、主として形態学的手段で解析し、次の結果をえた。(1)I,III又はIV型コラーゲンのmRNAに対するASNを添加して培養した歯胚では、対照群に比べて歯胚の分化が遅れ、象牙質やエナメル質の形成の遅延がみられた。(2)I型またはIII型コラーゲンのmRNAに対するASNを添加したして培養した歯胚では、歯小嚢の形成が不充分で、エナメル器内における上皮性の封入体の存在や、歯小嚢の部分的断裂が見られた。(3)IV型コラーゲンのmRNAに対するASNを添加したして培養した歯胚では、象牙質やエナメル質の形成の遅延がみられ、エナメル器の歯頸彎典部の形態異常が見られた。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] Xu L.X.: "Immunohistochemical studies on the distribution and age-related changes of type I and III collagen in the oral mucosa of mice." Journal of Dental Research. 72. 1336-1343 (1993)
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[Publications] M.Yoshiura: "Production of a monoclonal antibodies to normal basal and squamous cell carcinoma assosiated antigen." Journal of Oral Pathology and Medicine. 22. 451-458 (1993)
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[Publications] M.Matsuo: "Changes of lectin staining pattern of the Golgi stack during differentiation of the ameloblast in developing rat molar tooth germs." Anatonical Record. 236. 355-365 (1993)
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[Publications] M.Nakagawa: "Expression of type I collagen gene in rat periodontal ligament during tooth movement as revealed by non-radioactive in situ hybrization." Archives of oral Biology. (in press).