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1993 Fiscal Year Annual Research Report

エナメル上皮腫の発生及び腫瘍細胞の増殖と分化に関する研究

Research Project

Project/Area Number 04454507
Research InstitutionKyushu University

Principal Investigator

樋口 勝規  九州大学, 歯学部, 助手 (70117224)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 安本 茂  神奈川県立がんセンター研究所, 研究2科, 主任研究員
中村 典史  九州大学, 歯学部, 助手 (60217875)
田代 英雄  九州大学, 歯学部, 教授 (20037500)
Keywordsエナメル上皮腫 / 細胞増殖 / 細胞分化 / ヒトパピローマウイルス
Research Abstract

1、1次あるいは2次培養でのエナメル上皮腫の増殖と分化における各種成長因子の影響。
昨年度より、無血清培養の検討を行ってきた結果、MCDB153を基本としたケラチノサイト無血清培地を一部改良することで、1〜2カ月の培養が可能となった。そこで、本年度はこの無血清培地を用いて増殖因子の検討を行った。
(1)高濃度(0.1ng/ml以上)のEGFは、細胞の増殖抑制と紡錘形細胞への形態変化を誘導した。
(2)TGF-betaは、0.1ng/ml以上の濃度で増殖抑制と〓平な細胞への形態変化を誘導した。
(3)1.0mMCa^<2+>は特に増殖の抑制は示さなかったが、細胞の接着を誘導しコロニーを形成した。
以上の結果より、EGFおよびTGF-betaはエナメル上皮腫の増殖と分化に深く関与していることが示唆された。今後、分化マーカーを用いた検索と他の成長因子についての検討も行う予定である。
2、エナメル上皮腫の細胞株の作製。
本腫瘍細胞にHPV-16DNAを導入し、3種類の不死化細胞(AM-1,2,3)を得た。本細胞株は、以下の特徴を持つ。
(1)形態的には1次培養細胞と類似し、敷石状に増殖する。
(2)上皮マーカーであるケラチンを発現する。
(3)1.0mMCa^<2+>よって、コロニーの形成と細胞極性の発現が観察された。
(4)AM-1,2はEGFにより増殖を促進したが、AM-3は増殖の抑制と紡錘形細胞への形態変化を示した。
今後、本細胞株の特性をさらに検討し、増殖と分化の機構を解明する実験系を確立する予定である。

  • Research Products

    (2 results)

All Other

All Publications (2 results)

  • [Publications] 樋口勝規: "エナメル上皮腫の歯根吸収" 歯科ジャーナル. 37(5). 586-590 (1993)

  • [Publications] 中村典史: "エナメル上皮腫のPCNA発現に関する免疫組織化学的検討" 日本口腔外科学会雑誌. 40(5). (1994)

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Published: 1995-03-23   Modified: 2016-04-21  

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