1992 Fiscal Year Annual Research Report
X線・化学発光ビデオ顕微鏡の開発と生体微小域動態分析
Project/Area Number |
04454525
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
升島 努 広島大学, 医学部, 教授 (10136054)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
杉山 政則 広島大学, 医学部, 教授 (30106801)
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Keywords | シンクロトロン放射光 / X線誘起発光 / ビデオ顕微鏡 / 化学発光 |
Research Abstract |
1.シンクロトロン放射X線誘起発光現象の検出 シンクロトロン放射X線誘起発光現象の至適化を図る為、様々な溶液系で発光の測定できるセルを作り、それをフォトマルチプライヤーを介した、フォトンカウンティングで測定できるようにした。有機溶媒は、比較的高い発光を示すが、水溶液は余り強い発光を示さず、溶媒の電子供与性がこの発光効率に大きく関与しているのではないかと思われた。限られたマシンタイムであったので、金属配位子を変えるなどの実験ができなかったが、今後水溶液系での発光の高効率化が鍵を握っていると考えられる。 2.X線・化学発光ビデオ顕微鏡およびシステム開発 倒立顕微鏡をベースにX線・化学発光ビデオ顕微鏡の開発を進めた。まず、検出カメラとして、冷却CCDカメラでは、リアルタイムの測定ができないので、イメージインテンシファイヤーが2段に入ったフォトンカウンティングカメラを用いる事にした。これを現有のビデオプロセッサーで画像処理し、さらにこのプロセッサーで積算取り込みも出来るようシステムを構築した。 これを好中球の活性酸素発生の測定に応用した所、その発生部位のリアルタイム検出が、検出感度30amolという超微量な活性酸素量で測定可能となった。 3.細胞の挙動解析法の開発 外的刺激に対し、細胞の応答としての形態変化は様々で、その解析法は今まで余り開発されていなかった。我々はそれを画面上でトレースし、その経時変化を追跡し、行動の統計的時間変化を明確にした。
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