1994 Fiscal Year Annual Research Report
急性中毒に対する情報・治療・毒物分析の機能を統合した中毒センター設立に関する研究
Project/Area Number |
04454536
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Research Institution | Tokai University |
Principal Investigator |
澤田 祐介 東海大学, 医学部, 教授 (20135685)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中川 儀英 東海大学, 医学部, 助手 (00246125)
山本 五十年 東海大学, 医学部, 講師 (70242873)
中島 功 東海大学, 医学部, 講師 (00183509)
猪口 貞樹 東海大学, 医学部, 助教授 (60160008)
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Keywords | 中毒情報 / 中毒治療 / 毒物分析 / 日本中毒情報センター / 地域中毒治療センター |
Research Abstract |
過去3年間の結果、以下の如き結論が今年度成果として纏められた 1.中毒情報は日本中毒情報センターに、地域を挙げて参加することにより、経済的にバックアップする。 2.治療情報は前述センターよりの情報により、地域中毒センター医師が各医療施設に提供する。 3.地域中毒治療センターは高度救命救急センターに併設する。 4.地域中毒治療センターは現在機能している第三次救命救急センターとの、中毒治療と毒物分析に関するネットワークを新たに構築する。 5.地域中毒治療センターは、中毒患者専用病床を持ち、中毒治療に関しては、第四次救命救急センターと位置付ける。 6.地域中毒治療センターは、その保有する毒物分析機器を、単に急性中毒物質の定性・定量に使用するばかりか、各施設内における医薬品の定量をも、委託業務として執り行い、業務の効率化を図る。 7.地域中毒治療センターは。患者統計と資料を日本中毒情報センターへ報告し、更に多くの知識と経験から、豊富な情報を提供出来るよう努める。 単に情報に止まらず、治療毒物分析を兼ねた地域中毒センターは、今後ますますその必要性を増すであろう。上述のモデルは一私案であるが、高度救命救急センターと日本中毒情報センターを有機的に結びつけたこのようなセンターは技術的にも可能であり、地域の望まれるセンターであると結論できた。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] 佐藤光晴・澤田祐介: "薬物過敏症-アナフィラキシ--" 総合臨床. 42. 581-586 (1993)
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[Publications] 山本五十年 澤田祐介: "中毒に対する治療" 治療. 77. 114-120 (1995)
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[Publications] 澤田祐介 山本五十年: "臨床中毒・最新内科学体系76" 荒記俊一編 中山書店, 313 (1994)