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1992 Fiscal Year Annual Research Report

糖尿病の発症における各種遺伝子異常の役割

Research Project

Project/Area Number 04454563
Research InstitutionKobe University

Principal Investigator

春日 雅人  神戸大学, 医学部, 教授 (50161047)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 岸本 美也子  神戸大学, 医学部・附属病院, 医員
青山 伸郎  神戸大学, 医学部, 助手 (30243299)
横野 浩一  神戸大学, 医学部・附属病院, 講師 (50144580)
Keywordsインスリン受容体異常症 / グルコキナーゼ遺伝子
Research Abstract

インスリン受容体の遺伝子異常については、高度のインスリン抵抗性を示す1例のインスリン受容体遺伝子にG→Aの一塩基置換を見い出した。この患者はこの他異インスリン受容体遺伝子をヘテロに持っていた。この変異は、インスリン受容体の1131番目のアルギニンがグルタミンへアミノ酸レベルでは置換していると考えられた。この部位はcatalytic loopと呼ばれ各種のキナーゼで保存されている部分であることも明らかとなった。この変異インスリン受容体cDNAをCHO細胞にトランスフェクション法によって発現させて解析した結果、この変異インスリン受容体はキナーゼがほとんどないこと、IRS-1をチロシン燐酸化しないこと、PI3-キナーゼをほとんど活性化しないこと、グルコースの取り込みチミジンのDNAへの取り込みをほとんど増加させないことを見い出した。すなわち、インスリン受容体の一塩基置換によりこの患者ではインスリン作用の発現不全さらには糖尿病が招来されたと考えられた。グルコキナーゼ遺伝子の異常についても検討した。すなわち、1から10迄の各エクソンをPCR法で増幅し、PCR-SSCP法によって塩基異常を推定した。35才以下発症のインスリン非依存型糖尿病で3代にわたって糖尿病を発症している家系に属する60人について検討した所、エクソン1βを除いて異常は認められなかった。現在、エクソン1βについてその塩基配列を決定中である。従って、グルコキナーゼ遺伝子の遺伝子異常の糖尿病者における頻度も高いものではないと結論された。今後は、グルコキナーゼ遺伝子の上流の異常についても検討したいと考えている。

  • Research Products

    (2 results)

All Other

All Publications (2 results)

  • [Publications] Kim,H,: "Detections of mutations of insulin receptor genes in patients with insulin resistance by SSCP(single strand conformation polumorphism)me thod." Diabetologia. 35. 261-266 (1992)

  • [Publications] Kishimoto,M.: "Detection of mutations in the human insulin gene by single strand conformation pholymor phisms." J.Clin.Endocrinol.Metab.74. 1027-1031 (1992)

URL: 

Published: 1994-03-23   Modified: 2016-04-21  

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