1992 Fiscal Year Annual Research Report
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04455018
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
安田 源 広島大学, 工学部, 教授 (00028200)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
白浜 博幸 広島大学, 工学部, 助手 (60127660)
玉井 久司 広島大学, 工学部, 助教授 (40106802)
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Keywords | メソポア活性炭 / 高選択的吸着 / 微粒子高分子錯体 / ポリ(アルキルアクレリート) / トヘキセンの還元 / 単分散高分子量ポリマー |
Research Abstract |
(C_5H_5)_3Ln(Ln=Y,Yb,Sm)やLn(acae)_3を金属量として2wt%混合したピッチを約1000℃で焼成して得た炭素材料は、メソポア率が著しく発達した物質であることを見出した。これらの物質を用いて、大分子量物質の特異給吸着作用を検討した。ビタミンB_<12>は著しい吸着作用を見せ、分子量の小さいビタミンB_2やビタミンB_1の選択的吸着はおこらなかった。また染料の吸着についても同じことが言え、アシッドブル-90が選択的に吸着されるのに対し、分子量の小さいベーシックバ〓レット3やアシッドオレンジ7は吸着されにくかった。さらに多糖液の吸着ではこれらの持状はさらに明確になり、デキストロースやマルトースが全く吸着されないのに対し、マルトヘプタオースは著しく大きい吸着量を示した。スチレンとアクリロニトリルあるいは酢酸ビニールを乳化重合で共重合し、得られた微粒子高分子をRhCl_3やNa_2PdCl_4等で金属錯体にした後に、エタノールやヒドロシアミン、NaBH_4で還元しその機能評価を行なった。これらの中ではRhCl_3錯体を還元した物質に最も強くユーヘキセンのヘキサンへの還元能が見出された。またスチレンとアクリロニトリルから得られる微粒子高分子にPaを結合した錯体では上記還元反応以外にも過酸化水素水の接触分解能が認められた。一連の有機希土錯体を純粋に単離した後に、これらを用いてアルキルアクリレートの重合を行なった結果、リビング重合が進行し、従来得られなかった単分散ポリマーの合成に成功した。アルキルメタクリレート系とは異なりアルキル基を大きくすると重合速度も大きくなり、非立作規則性単分散高分子量ポリマーが得られた。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] H. Yasuda: "New carbon composites containing ultrafine Fe, Co or Ni." J. Inorg. Organomet. Polym.1. 135-141 (1991)
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[Publications] H. Yasuda: "New carbon composites containing ultrafine metal particles. 2. Synthesis by pyrolysis of pitch-organometallic blends." J. Inorg. Organomet. Polym.1. 239-244 (1991)
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[Publications] 安田 源: "微粒子高分子錯体の合成と機能" 表面. 30. 895-903 (1992)
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[Publications] H. Yasuda: "Synthesis of monodispersed high molecular weight polymers and isolation of an organolanthanide(III)intermediate." J. Am. Chem. Soc.114. 4908-4910 (1992)
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[Publications] H. Yasuda: "New approach to block copolymerization of ethylene with alkyl methacrylates and lactones by unique catalysis with organolanthanide complexes" Macromolecules. 25. 5115-5116 (1992)
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[Publications] H. Tamai: "Flocculation of anti-human EGF IgG immobilized on polymer particles by antigen-antibody reaction" Chem. Express. 7. 581-584 (1992)