1992 Fiscal Year Annual Research Report
「中高年齢者の環境適応と健康管理に関する地域間比較研究」
Project/Area Number |
04455026
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (B)
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
齋藤 むら子 早稲田大学, 理工学部・工業経営学科, 教授 (90205683)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
関 宏幸 早稲田大学, 理工学部, 助手 (50247219)
西口 宏美 早稲田大学, 理工学部, 助手 (40212120)
等々力 英美 琉球大学, 医学部, 助教授 (60175479)
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Research Abstract |
本研究は3地域(亜熱帯地域、過密大都市地域、寒冷地域)間比較研究として進められている。 I.亜熱帯地域における結果 (1)東大式健康調査票で評価される自覚的健康度 大都市圏標準集団との比較および年齢別集団の比較を通して、その相違が明らかになった。また、職種による特性も把握できた。 (2)自覚的健康度と客観的健康指標との関係 自覚的健康度と客観的健康指標において、従来報告されている顕著な相関関係は見られなかった。しかし、年齢別では、50歳代群に肝機能、脂質代謝に関する指標との間に有意な相関が得られた。 (3)自覚的健康度と性格・行動指標との関係 従来報告されている虚血性心疾患タイプA性格行動とは多少異なった結果が得られた。このことは、中間管理職、サラリーマン集団とは異なり、地域特性、職業特性、生活特性の影響が反映しているものと考えられ今後の地域間比較において、注目されなければならない。 II.過密大都市地域における研究経過 過密大都市地域の調査対象地域として、関東地域を選定した。調査対象企業として、亜熱帯地域と職種を合わせるために食品・飲料製造・販売を主たる事業とする2企業(神奈川県、千葉県、栃木県、茨城県)および容器製造・販売を主たる業務とする1企業(神奈川県)に従事する勤労者、計3企業980名を調査対象とした。 現在までに、各企業の2種類のアンケート(自覚的健康度、作業と生活に関する調査)は、対象企業において終了し、データの入力・解析を行っている。また、対象企業の総務、保健担当を通して、定期健康診断結果を入手し、使用可能なデータ形式に変換を行っている。
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