1992 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
04551004
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Research Institution | Shiraumegakuen College |
Principal Investigator |
金子 尚弘 白梅学園短期大学, 心理学科, 教授 (10079204)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鈴木 牧彦 北里大学, 医学部, 研究助手 (90226548)
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Keywords | 行動毒性 / エタノール / オペラント条件づけ / 動物実験 |
Research Abstract |
本年度は、動物実験用オペラント箱、実験制御システム、メタノール暴露システムを構築し、当初の計画通りフリーオペラントでのレバー押し行動の形成、位置記憶課題での反応形成過程を見た。居住型のオペラント箱において24時間連続してレバー押し反応を観察した結果、レバー押し反応は一日の内の狭い範囲に分布することがわかった。反応は、実験箱内部が照明される頃から2、3時間続き、その時間以外での反応はほとんどなく、毒性物質の慢性暴露を行いながらオペラント行動を観察する実験装置として適当であることがわかった。また、レバー押し反応によってエタノール蒸気が暴露される急性暴露実験を行い、反応の回数及び分布を見たところ、レバー押し反応は中断されることなく、非暴露条件と同様に安定した反応分布が得られ、この方法により暴露条件を統制し、急性暴露の効果を測定することができることがわかった。位置記憶は2つのレバーを交互に押すという課題を用いて観察したが、暴露条件下で交代に乱れが生じることがわかった。 24時間実験における問題点のひとつであるデータの自動処理は、ミニコンによるバッチ処理と、ネットワークを通じてパソコンによるファイルの加工を組み合わせて使用できるようにした。 メタノール暴露を行うためのシステムは、メタノールを入れた洗浄瓶を恒温水槽に入れ、ガラス管及びテフロンのニードルパルプ及びテフロンソレノイドバルブで構成した。この装置によって正確に暴露量を制御できることがわかった。
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