1992 Fiscal Year Annual Research Report
上肢運動機能障害児がコンピュータを利用できるキーボード・マウスエミュレータの開発
Project/Area Number |
04551006
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Research Institution | National Institute of Special Needs Education |
Principal Investigator |
松本 廣 国立特殊教育総合研究所, 教育工学研究部, 室長 (60229565)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中野 泰志 国立特殊教育総合研究所, 視覚障害研究部, 研究員 (60207850)
渡辺 章 国立特殊教育総合研究所, 肢体不自由研究部, 研究員 (50175080)
久田 信行 群馬大学, 教育学部, 助教授 (10165102)
山下 皓三 国立特殊教育総合研究所, 重複障害研究部, 部長 (30166673)
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Keywords | 上肢運動機能障害 / コンピュータ / 情報教育 / 指導方法 / アクセシビリティ / 操作環境 / 入力エミュレータ |
Research Abstract |
養護学校等の教育現場について、上肢に運動機能障害がある児童生徒の「指導方法の改善」や「情報活用能力の育成」を効果的にすすめるために、 (1)児童生徒の学習課題や運動機能の実態に応ずる、 (2)養護学校等の教育現場で教師が利用できる方法を採用する、 という視点から、コンピュータの「操作環境を改善する方法」を以下のニつの方法により実践的に検討している。 (1)普及型のパソコン(ノート型パソコンを含む)を汎用のキーボード・マウスエミュレータとして機能させ、 (1)症状が重い2名の進行性筋ジストロフィ症の生徒に、わずかな動きで押せる三つのスイッチの操作で、市販のワープロや描画ソフトなどを使用させた指導 (2)重度の脳性まひがある児童に、操作しやすいスイッチを押すして曲を選択すると、それに応じた曲をMIDIシーケンサが自動演奏する機能を利用した指導などを実施し、それらを報告した。 また、学校現場の求めに応じて試作したインターフェースの試験頒布を実施している。 (2)特に提示画面を必要としない選択方式が求められた時には、ボード・マイコンを利用したキーボード・マウスエミュレータが実用的であろうと考え、児童生徒の指導の経過に応じて2種類のボード・マイコンを試作して指導を実施している。
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[Publications] 松本 廣: "上肢運動機能障害児のためのコンピュータ・アクセンビリティの改善 ー汎用入力エミュレータの開発とその利用ー" 国立特殊教育総合研究所研究紀要. 20. 55-62 (1993)
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[Publications] 松本 廣・新居 泰司: "上肢運動機能障害児のコンピュータ操作環境の改善(1) ーキーボード・マウスエミュレータの開発ー" 電子情報通信学会ET-91-120. 91-120. 69-76 (1992)
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[Publications] 松本 廣・永田 和子・下山 直人: "上肢運動機能障害児のコンピュータ操作環境の改善(2) ー汎用キーボード・マウスエミュレータの試作とその利用ー" 日本特殊教育学会第30回大会発表論文集. 30. 812-813 (1992)
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[Publications] 松本 廣: "上肢運動機能障害児のコンピュータ操作環境の改善(3) ーボード・マイコンを利用したキーボード・マウスエミュレータの試作ー" 電子情報通信学会ET-92-115. 92-115. 121-126 (1993)