1993 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
04555049
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
藤井 哲 九州大学, 機能物質科学研究所, 教授 (20038574)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
木谷 一夫 住友精密工業(株), 熱交技術部, 参事
堀江 哲次 住友精密工業(株), 熱交技術部, 産業チーム長
桑原 憲 九州大学, 機能物質科学研究所, 助手 (90243964)
小山 繁 九州大学, 機能物質科学研究所, 助教授 (00153693)
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Keywords | ヒ-トポンプ / プレ-トフィン蒸発器 / プレ-トフィン凝縮器 / 非共沸混合冷媒 / 代替フロン冷媒 / サイクル特性 / 成績係数 / 伝熱特性 |
Research Abstract |
(1)流下液膜式蒸発器内へ冷媒液を均一に分配する為のディストリビュ-タを試作した。そして,試験流体として水及び水/エタノ-ル混合液を用いて,試作ディストリビュ-タの液分配特性,鉛直平滑面及びプレ-トフィン面上での流動様式の観察,ディストリビュ-タからの試験流体の広がり角,流路に直交する方向の流量分布などを測定し,ディストリビュ-タを設計するための指針を得た。 (2)試作したプレ-トフィン熱交換器について,混合冷媒HFC134a/HCFC123の凝縮及び蒸発熱伝達に関する実験を行い,凝縮及び蒸発,いずれの場合も熱伝達係数はヌセルトの液膜理論による予測値の約5倍〜10倍となることを示した。 (3)作動媒体として混合冷媒HFC134a/HCFC123を用いた蒸気圧縮式ヒ-トポンプサイクルについて,凝縮器及び蒸発器における熱源水温度変化deltaT_s(5K〜20Kの範囲)及びHFC134a質量分率y(100%〜65%の範囲)をパラメ-タとしてサイクル性能実験を行い,熱源水温度変化の条件によって最適な混合冷媒組成比が存在すること,並びに熱交換器が高性能化されると純冷媒サイクルよりも混合冷媒サイクルの方が成績係数が高くなることを明らかにした。 (4)混合冷媒ヒ-トポンプサイクルの性能予測を行う為に,混合冷媒の熱伝達特性を考慮したサイクルシミュレ-ションのプログラム開発はほぼ完了したが,現段階ではまだ結果が得られていない。これについては,早急にまとめる予定である。
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Research Products
(5 results)
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[Publications] 屋良朝康,三渕哲寛,小山繁,藤井哲: "プレ-トフィン蒸発器および凝縮器の伝熱特性" 第30回日本伝熱シンポジウム講演論文集. 634-636 (1993)
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[Publications] Tetsu,FUJII: "Enhancement to Condensing Heat Transfer‐New Developments" 1993 ICHMT Int. Symp. on New Developments in Heat Exchangers. (1993)
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[Publications] 小山繁,藤井哲: "非共沸混合冷媒を作動媒体とした蒸気圧縮式熱変換機の成績係数に及ぼす熱交換器の伝熱性能の影響" 伝熱研究. 32-127. 2-13 (1993)
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[Publications] Tetsu, FUJII: "Empirical Equations to Predict Heat Transfer Coefficients for Condensation of Binary Vapor Mixtures" Proc. Int. Seminar on Heat Transfer,Thermophysical Prpoerties and Cycle Performance of Alternative Refrigerants(掲載予定). (1994)
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[Publications] 屋良朝康,小山繁,河本貴雄,藤井哲: "混合冷媒HFC134a/HCFC123を用いた熱変換機システムの実験" 第31回日本伝熱シンポジウム講演論文集. (発表予定). (1994)