1992 Fiscal Year Annual Research Report
移動メッセージ通信における超高速伝送基礎システムの試作研究
Project/Area Number |
04555075
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Research Institution | Takushoku University |
Principal Investigator |
池上 文夫 拓殖大学, 工学部, 教授 (20093180)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤野 忠 三菱電機通信システム研究所, 無線伝送開発部, 部長
白幡 邦彦 三菱電機通信機製作所, 通信機第一部, 部長
橋本 弘蔵 東京電機大学, 工学部, 教授 (80026369)
竹内 勉 京都大学, 工学部, 助手 (20154974)
吉田 進 京都大学, 工学部, 教授 (50026324)
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Keywords | ディジタル移動通信 / 符号誤り率 / 移動メッセージ通信 / 無誤り伝送場所率 / 誤り発生構造 |
Research Abstract |
平成4年度には下記の計画がほぼ予定通り順調に進捗した。 (1)実験用ディジタル送受信機の試作 BPSK,QPSK等およびBPSK-RZ,QPSK-RZ等の耐多重波変調方式を用い、128,256,512,1024kb/sの可変伝送速度をもつ超高速伝送実験用送受信機の試作を行った。 (2)誤り率測定系の試作 M系列の疑似ランダム符号発生器と、受信信号のビット誤りを検出して誤り率を測定する測定系を完成した。受信全ビットを計算機に記憶し、誤り検出・誤り率の計算を行う。ビッド誤りパタンを調べ誤り構造の解析もできる。室内伝送実験系と組み合わせて、受信入力に対するビット誤り率特性(静特性)を測定した結果はほぼ理論と一致し、試作した測定系が正常に動作していることを確認した。 (3)多重波シミュレーション実験系の試作 多重波伝搬を疑似するレイリー・フェーディング・シミュレータ、2波モデルによる遅延多重波シミュレータ、雑音発生器を組み合わせて、周波数フラット・レイリー・フェーディング、周波数選択性レイリー・フェーディングを疑似する実験系を試作した。これにより実際の伝搬環境に近い伝搬条件を室内で実現し、ディジタル伝送の誤り特性を測定できる。このシミュレータを上記の伝送実験系と組み合わせてフェーディング状態における誤り率特性(動特性)を室内で測定しその動作と特性を確認した。 (4)無誤り伝送場所率の解析 信号強度がレイリー分布する空間中での無誤り伝送確率を、理想的な条件について計算した。室内実験による実験値はほぼ近い値を示すことが分かった。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] Trisila H.L.: "小セル移動通信における平均電界強度の理論的予測の研究" 電子情報通信学会技術研究報告. A・P92-2. (1992)
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[Publications] 前山 利幸: "移動通信における山岳反射波強度の基礎的研究" 電子情報通信学会技術研究報告. A・P92-3. (1992)
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[Publications] 池上 文夫: "周波数有効利用のためのアンテナ・伝搬研究の役割---電波伝搬の役割---" 1992年電子情報通信学会秋季大会講演論文集. PB-1-4. 2-507-2-508 (1992)
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[Publications] F.Ikagami: "Theoretical Prediction of Propagation for Future Mobile Communications ---Reviewing and Looking Forward---" IEICE Trans.Commun.E75-B No.2. (1993)
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[Publications] Trisila H.L.: "Feasibility Study on Theoretical Prediction of Mean Field Strength in Small-Cell Mobile Radio Communications" IEICE Trans.Commun.E75-B No.2. (1993)
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[Publications] 前山 利幸: "Analysis of Mountain-Reflected Signal Strength in Digital Mobile Radio Communications" IEICE Trans.Commun.E75-B No.2. (1993)