1993 Fiscal Year Annual Research Report
並列オブジェクト指向トータルアーキテクチャ〔A-NET〕の開発
Project/Area Number |
04555077
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Research Institution | Utsunomiya University |
Principal Investigator |
馬場 敬信 宇都宮大学, 工学部, 教授 (70092616)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小池 誠彦 (株)日本電気, C&Cシステム研究所, 部長
前田 明 (株)東芝, 情報処理機器技術研究所, 部長
坂東 忠秋 (株)日立製作所, 日立研究所, 部長
米澤 明憲 東京大学, 理学部, 教授 (00133116)
吉永 努 宇都宮大学, 工学部, 助手 (60210738)
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Keywords | 並列オブジェクト指向 / トータルアーキテクチャ / 高並列 / ノードプロセッサ / ルータ / ネットワークトポロジ / メッセージ |
Research Abstract |
高並列オブジェクト指向計算機の試作に向けて,以下のことを行った。 1.実行モデルの改善:メソッド起動の高速化,およびオブジェクトロードの高速化を目的として実行モデルを改善した。 2.言語処理系の改訂:実行モデルに沿って,コンパイラ,リンカ,ローダ,OSを改訂した。具体的には,従来動的に決定していたオブジェクトのロードアドレスをコンパイル時に決定し,OSが行っていた実行モジュールの再配置を不要にした。また,すべてのメッセージセレクタを受信先のメッセージ辞書のアドレスとし,実行時のメソッド探索を不要にした。 3.高並列計算機のノードの設計:平成4年度に引続き,ノードの論理設計を行った。1ノード分の2枚の基板(要素プロセッサ(PE)とルータ各1枚)を試作し,現在,動作検証を行っている段階である。両基板ともサイズは約500×375mmで,設計ルールはピン間3本配線の4層基板である。 4.ホスト上の支援ソフトウェアの拡充:並列プログラム開発支援環境を整備した。この環境からは,プログラムの編集,コンパイル,ターゲットマシンのネットワークトポロジとノード数の指定,アロケーション,実行などを統合的に行える。また,イベント履歴に基づくプログラム実行のリプレイなどをサポートした並列デバッガを現在構築中である。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] 馬場敬信: "A Network-Topology-Independent Static Task Allocation Strategy for Massively Parallel Computers" IEICE Trans.on Information and Systems. E76-D. 870-881 (1993)
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[Publications] 吉永努: "並列オブジェクト指向トータルアーキテクチャA-NETのためのトポロジ独立なルータの構成" 情報処理学会論文誌. 34. 648-657 (1993)
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[Publications] 田口弘史: "A-NETローカルOS第3版-メッセージ受理動作の高速化とその評価-" 情報処理学会コンピュータシステムシンポジウム論文集. 51-58 (1993)
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[Publications] 古谷泰重: "並列オブジェクト指向トータルアーキテクチャA-NET-ルータハードウェアの簡単化とメッセージ交換の高速化-" 情報処理学会HPC研究会報告. 48-13. 97-104 (1993)
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[Publications] 岩本善行: "並列オブジェクト指向トータルアーキテクチャA-NET-PEの実装設計-" 情報処理学会ARC研究会報告. 101-17. 129-136 (1993)
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[Publications] Hossein Barkhordar Pour: "The PE-Router Message Transmission Mechanism for a Parallel Object-Oriented Total Architecture,A-NET" Proc.47th Annual Convention IPS Japan. 1T-9. 6-185-186 (1993)