1994 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
04555087
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Research Institution | KYUSHU UNIVERSITY |
Principal Investigator |
吉富 邦明 九州大学, 工学部, 助教授 (30150501)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高橋 信行 京都大学, 工学部, 助手 (70206829)
小倉 久直 京都大学, 工学部, 教授 (50025954)
工藤 孝人 九州大学, 工学部, 助手 (60225159)
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Keywords | レーダー高度計 / 海洋波長探査 / 受信パルス列 / 統計処理 / 計算機シミュレーション / 平均受信パルス波形 / 海洋探査 / リモートセンシング |
Research Abstract |
本年度の研究目標は次の1〜3であった. 1.各種海洋波モデル(有義波高と有義波長をパラメータとする深海波モデル)に対する受信パルス列のデータベース(平成5年度の成果)に基づき,海洋波長探査法の実用化を検討する. 2.この海洋波長探査法と既存の有義波高測定の精密化との関係を明らかにする. 3.本試験研究(平成4年度〜6年度)の成果報告書を作成する. 課題1について:SKYLAB及びSEASATの両レーダー高度計の疑似受信パルス列を用いて,統計処理による有義波長測定を検討した.平均受信パルス応答波形に雑音が加わらないとし,各受信パルス強度の揺らぎのみが存在するとき,±5mの精度で有義波長がその応答波形から測定できることを示した.雑音による受信電力の揺らぎが更に加わるとき3dB変動を許容すれば,15mの有義波長の分解能を持つことがわかった.これは既存の受信パルス列の処理のみにて可能であり,直ちに実際に適用できる波長探査法の1つである.受信パルス間相関に基づく有義波長測定法の開発と実用化には,膨大な数値実験を必要とし,現在未解決である.これは引続き開発・研究されるべき課題である. 課題2について:平均受信パルス波形に基づく限り,原理的には有義波高と有義波長は独立に決定される.実際的観点からは受信電力レベルの変動に強い有義波高の方が精度よく定まる.上記パルス間相関の結果により新たな関係が期待される. 課題3に関しては,印刷・製本を3月中旬に完了し,下旬に関係機関に配布するようになっている.
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Research Products
(2 results)
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[Publications] M.Tateiba,M.Daima and S.Nanba: "A Numerical Simulation of the Return Pulse Train in Satellite Altimetry" Proc.of Asia Pacific Microwave Conference. 3. 845-848 (1994)
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[Publications] 難波,大間,立居場: "レーダ高度計による海洋波探査法の研究(6)" 電子情報通信学会春季大会. (1995)