浮体・ライザ-管付・係留索の相互干渉を考慮した全体システムの挙動解析法の開発

1992 Fiscal Year Annual Research Report

• Project/Area Number: 04555102
• Research Institution: The University of Tokyo
• Principal Investigator: 前田 久明 東京大学, 生産技術研究所, 教授 (80013192)
• Co-Investigator(Kenkyū-buntansha): 都井 裕 東京大学, 生産技術研究所, 助教授 (40133087) ; 浦 環 東京大学, 生産技術研究所, 教授 (60111564) ; 木下 健 東京大学, 生産技術研究所, 助教授 (70107366)
• Keywords: 係留浮体 / ライザ-管 / 相互干渉運動 / 水中線状構造物 / フレキシブルライザ- / 時間領域挙動解析 / 浮体運動 / 多方向波

Research Abstract

大水深域で使用されるフレキシブルライザ-管の付いた係留浮体の浮体・ライザ-管・係留索の相互干渉を考慮した全体システムの風、波、潮流中での挙動を解析する計算プログラムを開発することを目的とする。このような計算プログラムの信頼性と実用性を保証するためには、そのプログラムのvalidationとvarificationが要求される。validationとしては、新しく開発する、水平方向と鉛直方向の縮尺を違えた大水深用模型試験により行うものとする。varificationは、減衰力の尺度影響を考慮し、かつ浮体、ライザ-管、係留索間の動的挙動の相互影響を考慮した計算プログラムと、従来の個々別々に計算する計算プログラムとを比較することにより行う。挙動の内容は、浮体の運動、フレキシブルライザ-管の内力と動的挙動、係留索の張力と動的挙動を含むものである。
本年度は、フレキシブルライザ-の挙動計測法の開発の一環としてフレキシブルライザ-の3次元挙動を計測する光学式装置を開発した。またライザ-管の挙動解析プログラムの開発の一環として、係留浮体の運動解析プログラムとライザ-管の挙動解析プログラムを合体し、ライザ-管、係留索、浮体の非線形挙動が連成する場合のプログラムを開発した。

Research Products

• [Publications] H.Maeda,K.Kitani,T.Kajikawa et al: "Deep Ocean Water Utilization in Japan" UJNR/MFP,NOAA. 1.1-13 (1992)
• [Publications] H.Maeda,H.J.Jo,S.Miyajima: "Behavior of a Floating Body in Multi-Directional Waves" UJNR/MFP,NOAA. 4.1-17 (1992)
• [Publications] 宮島 省吾、趙 孝済、前田 久明: "多方向海洋波中の浮体の挙動" 生産研究、東大生研. 44-9. 421-424 (1992)
• [Publications] 前田 久明: "浮遊式海洋構造物の研究の現状(その2)" 生産研究、東大生研. 44-9. 403-410 (1992)
• [Publications] 前田 久明: "浮遊式海洋構造物の研究の現状(その1)" 生産研究、東大生研. 44-9. 395-402 (1992)
• [Publications] 前田 久明,山崎 知巳: "海洋構造物の安全性評価" 第11回海洋工学シンポジウム 日本造船学会. 231-238 (1992)
• [Publications] 小山 健夫、藤野 正隆 前田 久明: "船体と海洋構造物の運動学(改訂版)" 成山堂, 1-362 (1992)