1994 Fiscal Year Annual Research Report
FRP補強材による新性能コンクリート構造部材の開発
Project/Area Number |
04555112
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
佐伯 昇 北海道大学, 工学部, 教授 (80002004)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
後町 光夫 北海道立工業試験場, 化学技術部, 科長
堺 孝司 北海道開発局, 開発土木研究所・材料研究室, 室長
志村 和紀 北海道大学, 工学部, 助手 (60187474)
上田 多門 北海道大学, 工学部, 助教授 (00151796)
角田 興史雄 北海道大学, 工学部, 教授 (60001210)
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Keywords | 連続繊維 / パラレル・レイ・ロープ / アラミド繊維 / 外ケーブル / 低温 / 疲労 / シート / 接着 |
Research Abstract |
1.連続繊維を平行に並べ、ポリエチレンシースで包んだパラレル・レイ・ロープ(Parallel Lay Ropes)は高耐食性、高強度、軽量等の特長を持ったフレキシブルなロープ状の材料であるため、既存構造物の補強を行う際に施工の容易さ・維持管理の面からも有利と考えられる。そこで、アラミド繊維を用いたパラレル・レイ・ロープを緊張材として用いた外ケーブル方式のPRC部材について常温・低温下(-20℃)の静的曲げ変形挙動および低温下における疲労耐力について検討した。 静的変形挙動については常温に比べ低温下では耐力が5%程度増加するが終局変位は約1/2となり、靱性が低下することが明らかになった。 低温下の疲労強度については破壊は鉄筋の破断によって生じるがS-N曲線はほぼ直線になること、土木学会コンクリート標準示方書の示す疲労強度式を下回ること等が認められた。 2.RC桁の曲げ・せん断補強方法としてアラミド繊維シートを緊張し、ウェブに接着する工法について検討した。シートを用いることにより耐力は増加し、通常の曲げ理論によって評価できることが示された。
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[Publications] 兼松秀行: "連続繊維補強材の曲げ成形部における引張耐力に関する研究" 土木学会北海道支部論文報告集. 50. 1054-1057 (1994)
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[Publications] 佐藤靖彦: "連続繊維補強プレストレストコンクリートはりのせん断耐荷性状の解析的評価" コンクリート工学年次論文報告集. 16-2. 1087-1092 (1994)
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[Publications] 佐藤靖彦: "有限要素解析による連続繊維補強プレストレストコンクリートはりのせん断耐荷性状" 土木学会年次学術講演会講演概要集第5部. 49. 938-939 (1994)
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[Publications] 金丸辰也: "アラミドロープを外ケーブルとしたPRC桁の低温下の耐力及び地形挙動" 土木学会北海道支部論文報告集. 51(A). 478-483 (1995)
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[Publications] 当目雅人: "連続繊維シートを用いたコンクリート部材の設計手法について" 土木学会北海道支部論文報告集. 51(A). 484-487 (1995)