1992 Fiscal Year Annual Research Report
マイクロコンピュータを用いた選好意識調査手法の開発実用化に関する研究
Project/Area Number |
04555130
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
杉恵 頼寧 広島大学, 工学部, 教授 (70034410)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤原 章正 呉工業高等専門学校, 土木工学科, 助手 (50181409)
今田 寛典 広島大学, 工学部, 助手 (80093730)
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Keywords | 選好意識 / 交通需要分析 / マイクロコンピュータ / ロジットモデル / 新交通システム |
Research Abstract |
本研究は広島市郊外の住宅地域で計画されている新交通システムの導入計画を対象にして選好意識調査を実施し、選好意識データと実際の行動結果の違い、即ち同データに含まれるバイアスを定量的に明らかにし、そのバイアスをできるだけ小さくするような調査手法を開発しようとしている。調査の実施に当っては、個人の回答者の現在の交通環境と生活様式に適した質問項目を設定するため、パソコン(マイクロコンピュータ)を用いることにし、そのソフトの開発が本研究の主目的である。 本年度は選好意識調査のための計算機プログラムの開発を終えた。基本的には従来のモノクロ用のプログラムをカラーの特色を生かしたものに改良した。これによってバス内の薄暗いところでも非常に見易くなった。その間NECのカラーノートパソコンを2体購入し、プログラムをインストールして予備的な調査を周辺の知人を対象に行なった。これによって1人当たりの調査時間は20〜30分になることが分かった。これを基に、10月下旬から11月上旬にかけて2週間、広島都市圏の北西部から都心に路線を持つバスに乗り込んでSP調査を実施した。バスには2人1組で乗り込んで、1日4人分、10日で最終的には約40人分のデータを入手することができた。回答者の反応は良好で、質の高いデータが入手できたものと考えられる。データの解析は来年度行なう。
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