1992 Fiscal Year Annual Research Report
固液共存状態における金属材料の変形挙動解析システムの構築
Project/Area Number |
04555161
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
梅田 高照 東京大学, 工学部, 教授 (50011078)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中島 敬治 住友金属(株), 鉄鋼技術研究所, 研究員
池田 実 東京大学, 工学部, 助手 (50167243)
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Keywords | 固液共存 / 強度 / 延性 / デンドライト / ひずみ速度 / ミクロ偏析 / MnS / 炭素鋼 |
Research Abstract |
鋼の連続鋳造における高速化、ストリップキャスティングにおける表面割れ、リ-ドフレ-ム材などの高力高伝導銅合金の内部割れなど、再び凝固プロセスにおける割れの問題が大きな問題となってきた。固液共存状態における強度・変形能問題は、実験の難しさから、未だ定量的なデ-タを得ることがきわめて少ない。本研究では提案者らの開拓した浮遊溶解による固液共存状態における鋳型なしでの引張試験法を更に発展させ、確立させるものである。そして固相率と強度・変形の関係、これらの関係に及ぼすひずみ速度の影響、合金元素の影響を鉄鋼、銅合金、アルミニウム合金で求めるものである。 本年度は鋼においては0.6%C-1%Mnを対象にMnS晶出を考慮したミクロ偏析モデルを展開し、凝固末期の真の固相率を厳守に評価するとともに、ひずみ速度の強度・延性に及ぼす影響を検討した。S量が0.001%以下であると、MnS晶出の有無は凝固完了に影響を及ぼさないが、Sが0.005%以上になると.凝固末期の温度が大きく異なってくる。ひずみ速度が大きくなると固相率0.9、/近傍で強度が大きくなり、固相における挙動と同様であった。固相率0.9においてはあらゆるひずみ速度に対して延性は0であったが、固相率1.0では10^<-3>/S以下のひずみ速度では延性の発現が認められた。固液共存状態においてひずみ速度の力学的性質に及ぼす影響はないとする従来のデ-タを否定する結果となった。銅・低錫リ-ドフレ-ム材料の固液共存状態における強度・延性に対しても予備的な結果が得られつつある。
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Research Products
(1 results)