1992 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
04555185
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
井関 孝善 東京工業大学, 工学部, 教授 (10016818)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
矢野 豊彦 東京工業大学, 原子炉工学研究所, 助教授 (80158039)
宮崎 広行 東京工業大学, 工学部, 助手 (30239389)
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Keywords | 微小試験片 / 強度 / セラミックス / 寸法効果 / 強度測定治具 |
Research Abstract |
1.同一のセラミックス焼結体を用い3×4×40mmの標準試験片から、0.2×2×8mmの微小試験片まで、5段階に寸法を変化させた試験片を作製し材料強度に及ぼす試験片寸法の効果を測定した。その結果、従来行われている単一モードのワイブル寸法効果補正式ではデータが整理できないことがわかった。これは、試験片の微小化にともない体積に占める表面積の割合が増加して表面欠陥からの破壊が増加したためである。そこで、2種類以上の破壊源を考慮した多重モードワイブル補正式を用いると粒径3μm以下の試料では比較的良い近似を与えるが、粒径3μm以上の試料では成立しないことがわかった。 2.微小試験片作製において従来の手作業による方法では、試験片を研磨して薄片化(0.5mm以下)すると、試験片の厚さにバラツキが生じ均一な試験片を作ることが難しかった。また、試験片表面の粗さの状態が強度を大きく左右することからも、良好な試験片を作製するには新たな手法を開発する必要があることがわかった。 3.微小試験片用に改良型の強度測定治具を作った。主な改良点は、(1)支点の中心位置が正確で、繰り返し使用しても位置のズレが生じないようにした。これにより、強度測定時の誤差が減少した。(2)治具の支点に、円柱状のアルミナ支点を使用した。これにより、高荷重においても支点が変形せず、また誤って破損した場合に交換することができるようになった。この他に、この支点は円柱状であるために、荷重時の試験片と支点との摩擦を減少し、摩擦による強度測定時の誤差を減らすものと考えられる。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] 金 昌三: "中性子照射AlNの機械的性質" 日本原子力学会誌. 34. 335-341 (1992)
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[Publications] C-S,KIM: "Effects of Specimen Size on Bending Strength and Fracture Toughness of AlN" Trans.Materials Research Society of Japan. 11. 147-152 (1992)