1992 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
04556037
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
村田 敏 九州大学, 農学部, 教授 (30038187)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中司 敬 九州大学, 農学部付属農場, 助教授 (50128055)
河野 俊夫 九州大学, 農学部, 助手 (60224812)
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Keywords | 消音 / 騒音 / 位相反転 / 乾燥 / 乾燥機 / 乾燥施設 / デシベル / 農産施設 |
Research Abstract |
1.試験用位相反転型消音装置の設計と試作を行った。これを構成するユニットが前提とする基本性能は次の通りである。 (1)位相器1)音(騒音)の周波数範囲は20Hz〜20kH(可聴周波数帯域)2)マイクロホンは騒音計やデータレコーダでとらえた音の信号(ストレート)と、それをリアルタイムに180度反転した消音の信号(リバース)を電気信号として高精度に取り出せる。(2)パリーアンプ1)周波数特性は20Hz〜20kH(可聴周波数帯域)2)出力特性は、音の計測のために歪率0.02%以下、8Ωの定出力インピーダンスで100Wの出力が出せる。(3)ディジタルオシロスコープ1)音(騒音)を正しく測定するために、高精度で大きなメモリ容量を持たせる。1ch使用時は128kW、2ch使用時は64kW/chとする。2)入力のch数は騒音自身と、それを反転した騒音を測定するため2ch以上とし、また音の波形を止めて計測するために、2ch同時に20kHz以上の単発現象を測定出来る。(4)任意波形発生器1)正確で長い論理的な信号波形を作るために、出力分解能12ビット、メモリ長32kW/ch以上、クロックレート10MHzとした。2)デジタルオシロスコープで測定した音の信号波形を直接に、受取り出力が出来る。3)FFTアナライザーやその他の信号発生器から発生させた論理的な騒音ノイズ信号と位相器よりのリバース信号をリアルタイムに加算出来る。 以上の設計によって一応の試作は完成したが、性能発揮の為の調整の段階である。 2.乾燥機騒音の測定と解析 福岡県粕屋農協久山カントリーエレベータ((株)佐竹製作所製)の1,2,3階の乾燥機を中心として騒音の測定を行った。0〜102.30kHzを記録し、パワースペクトルは非可聴域の41kHzと21kHzにピークがみられ、可聴域では500Hz以下に連続した分布が見られた(15.98,2.86,2.84kHz,200,140,120,100,80,60,40,20Hz)。個人農家用ユニット乾燥機については解析中である。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] 村田 敏・河野 俊夫・榎本 敏夫: "単層大豆の乾燥特性" 農業機械学会誌. 55. 51-56 (1993)
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[Publications] 村田 敏・宮内 樹代史: "Respiration Rate of Tthirteen Kinds of Fresh Vegetables" J.Fac.Agr.Kyushu Univ.197-207 (1992)
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[Publications] 村田 敏・山崎 信行・田中 史彦: "凍結下の化学反応速度の解析" 日本食品工業学会誌. 39. 972-975 (1992)
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[Publications] 村田 敏・田中 史彦: "食用油の蒸気圧の測定" 日本食品工業学会誌. 333-338 (1992)
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[Publications] 村田 敏・松岡 孝尚・宮内 樹代史: "ピーマンの重量分布の確率論と選果装置" 農業施設. 23. -6 (1992)
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[Publications] 村田 敏・小出 章二・河野 俊夫: "水浸時の精白米の裂傷に関する研究" 農業機械学会誌. 54. 67-72 (1992)