1992 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
04557036
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
佐々木 英忠 東北大学, 医学部附属病院, 教授 (20004731)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
目黒 謙一 東北大学, 医学部附属病院, 助手 (90239559)
手塚 光彦 東北大学, 医学部附属病院, 助手 (70227502)
森川 昌利 東北大学, 医学部附属病院, 助手 (30230105)
福島 健康 東北大学, 医学部附属病院, 助手 (30218911)
関沢 清久 東北大学, 医学部附属病院, 助手 (50171335)
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Keywords | バイオフィードバック法 / 気管支喘息 / 自律神経 / 小型マイクロフォン / 喘鳴音 / シグナルプロセッサー / アナログ表示 / 自律訓練 |
Research Abstract |
気管支喘息の病因はアレルギーと考えられてきたが、喘息発作は心因的負荷により増悪すること.再発の強迫観念など長年の喘息による精神的負担があることなどの事実より心理療法の効果が報告されている。かつて喘息のバイオフィードバック療法はオッシレーション法により口で呼吸抵抗を測定しながら行う方法が一部で試みられたが口呼吸ではバイオフィードバック法は行なえず進展していない。本研究では喘息患者の胸骨上縁と気管前部に小型マイクロフォンを接着し.簡単にシグナル表示された自分の喘息音をみながら長時間にわたって患者自身が自律訓練を行ない、喘息音を低くする方法を体得する、即ちバイオフィードバック法による喘息治療法の開発を目的とする。小型マイクロフォンを胸骨上縁に付着し呼吸音と喘息音を聴取した。呼吸音は100Hzにピークを持つスムーズな周波数分布を示すが、喘鳴は200〜600Hzまでの尖鋭化したパワーが入っていることが判明した。しかし、小型マイクロフォンの付着場所は当初予定した胸骨上縁では呼吸音と喘息は区分不可能であることが判明した。そこで、肺野でも下肺野では呼吸音が弱く、喘鳴音の成分が強いため下肺野に小型マイクロフォンを付着することによって、区分することが可能であることが判明した。正常呼吸音の2SDより、はみ出したパワーを積算して喘鳴音とみなした。今後は、シグナルプロセッサーを開発し、青から赤までのアナログ表示とする変換の過程を行い装置を完成させる予定である。本装置は咳の連続モニターにも応用できる利点があり、特に睡眠中の咳モニターの研究も行っている。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] 関沢 清久他: "咳閾値の測定法" 呼吸と循環. 40. 157-159 (1992)
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[Publications] 佐々木 英忠他: "症候の生化学ー咳嗽" 代謝. 29. 61-67 (1992)
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[Publications] H.Nakazawa,K.Sekizawa,H.Sasaki: "Risk of aspiration pneumonia in the elderly" Chest. (1993)