1994 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
04557036
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
佐々木 英忠 東北大学, 医学部付属病院, 教授 (20004731)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
関沢 清久 東北大学, 医学部付属病院, 助教授 (50171335)
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Keywords | 気管支喘息 / 喘鳴音 / 咳 / 小型マクロフォン / 咳モニターシステム |
Research Abstract |
従来喘息のバイオフィードバッグ法は、オッシレーション法により口で呼吸抵抗を測定しながら行う方法が試みられていたが、口呼吸では自然な呼吸が行えず進展していない。本研究では被験者の胸骨上縁と気管前部に小型マイクロフォンを接着し、呼吸音を聴取しかつシグナル表示する装置を開発した。 喘息の初発症状は咳として始める例が多い。本研究では咳記録装置を第一に開発した。マイクロフォン接着部位としては胸骨上部が平坦で安定した接着が可能で、かつ会話による音声と咳の音声の強度比、即ちノイズ信号比が最良となる。使用したマイクロフォンは0.3gと軽量で接触を良くするために、つば状にした。両面テープでマイクロフォンを接着し、上から接着バンドで固定する。咳をマイクロフォンで記録するとピークを有する波として表現される。この時、咳の波形と会話による音声の波形で最も異なる点は、ピークまでの到達時間が短い、振幅が大きい、波形の幅が狭い即ちシャープで大きな信号であるという点である。この性質を用いてマクロフォンで収録させた音を三次元の座標軸にプロットする。そして、各々のパラメーターに閾値を設定し、判別関数を用いて咳と会話を区別する。 実際に会話をしながら、時々故意に咳をしてもらい咳の数の正答率をみると、10人の被験者でいずれも95%の正答率を得た。更に、音声をだしてもらい、その強度を見ると極めて安定していることが判明した。以上より咳連続測定の装置は完成したと考えられる。今後は本装置を用いて、喘息者の夜間の咳モニター、また咳から続いておこる喘息発作の解析を行う予定である。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] A.Pinto,M.Yanai,K.Sekizawa,T.Aikawa,H.Sasaki,: "Conditioned enhancement of cough response in awake guinea pigs." International Archives Allergy Immunology. (in press). (1995)
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[Publications] K.Sekizawa,T.Ebihara,H.Sasaki,: "Role of substance P in cough during bronchoconstriction in awake guinea pigs." Am J Respir Critical Care Med. (in press). (1995)
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[Publications] Y.Ujiie,K.Sekizawa,T.Aikawa,H.Sasaki: "Evidence for Substance P as an endogensus substance causing cough in guinea pigs." Am Rev Respir Dis. 148. 1628-1632 (1993)
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[Publications] 佐々木英忠、関沢清久、氏家裕子: "症候の生化学、咳嗽" 代謝. 29. 61-67 (1992)
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[Publications] 関沢清久、広瀬裕子、佐々木英忠: "咳モニターシステム" 呼吸. 11. 700-702 (1992)
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[Publications] 関沢清久、氏家裕子、佐々木英忠: "咳閾値の測定法" 呼吸と循環. 40. 157-159 (1992)