1992 Fiscal Year Annual Research Report
深部集中加温を目的としたリエントラント型癌温熱治療装置の試作研究
Project/Area Number |
04557048
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
齊藤 義明 新潟大学, 工学部, 教授 (70018480)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中瀬 雄三 オムロンサイエンス研究所, 社長
堀 潤一 新潟大学, 工学部, 助手 (80209262)
宮川 道夫 新潟大学, 工学部, 教授 (50239357)
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Keywords | 癌温熱治療 / 深部集中加温 / 空胴共振器 / リエントラント / 温度分布 / 加温パターン / 円柱状加温 / 励振周波数 |
Research Abstract |
有効な癌温熱治療用加温装置の開発を目指して研究を行った。 1.直径190cm、高さ145cmの空胴共振器アプリケータを設計、作成し、その加温特性を測定検討した。 2.大電力発生器を設計し、製作依頼し、仕様書に合致した装置が納入された。本実験では被加温物体によって共振周波数が変化するが、これに対応できるように動作周波数が広帯域でかつ大電力としてある。 3.整合装置及び給電装置の設計製作を行い、給電に関し良好な特性を得る事が出来た。 4.整合監視装置を完成し、ディジタル信号としてマイコンに取り込める様にした。励振用高周波電力による誤動作を無くした。 5.空胴共振器の低部とリエントラント部の接触部を完全に半田付けする事によって、良好な円柱状加温パターンが得られる事を確認した。この事によって、当初計画した金メッキは不要となった。 6.良好な円柱状加温パターンを得るための条件を種々検討した。リエントラント部の直径を変えて測定した。また、リエントラントと被加温体の間に電界集中具を挿入すると良好な円柱状加温パターンが得られると共に、上に凸又は下に凸になる加温パターンが得られる事が発見された。この事は、従来不可能であった、腹部脂肪層や脊髄を避けて加温出来る可能性を示唆している重要な発見である。 7.ファントムの電気定数を変えて加温特性を測定した。その結果、人体筋肉に近い定数のファントムが有効に加温出来る事が判明し実用化の期待が高まった。 8.今後の工学的課題としては、操作の完全自動化を行い使用しやすくすると共に、計算機によるシミュレーションで、加温パターンが事前に予測出来る様にする事である。
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Research Products
(1 results)