1992 Fiscal Year Annual Research Report
環境放射能の低減と検出感度の向上をめざした新世代ラジオイムノアッセイへの展開
Project/Area Number |
04557049
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
藤林 康久 京都大学, 医学部, 助手 (50165411)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
葉杖 正昭 日本メジフィジックス(株), 研究開発本部長
阪原 晴海 京都大学, 医学部, 講師 (10187031)
堀内 和子 京都大学, 薬学部, 助手 (50144382)
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Keywords | ラジオイムノアッセイ / 高感度 / 金属標識 / ガリウム-67 / 銅-62 |
Research Abstract |
抗体のGa-67標識には純度の高いGa-67が必須となる。今回さらに精製法に改良を加えクエン酸を介在させることにより抗体の標識率を減少させることなく少量の抗体を標識できるようになった。この改良によりさらに容易に高比放射能標識が可能となった。 この手法を利用した高感度イムノアッセイの一例として成長ホルモンの測定を計画した。本ホルモンは小人症治療薬として重要であるのみならず、低濃度域での老化抑制における寄与が報告されるなど、従来法では難しい低濃度範囲での測定が要求されているものである。抗ヒト成長ホルモンモノクローナル抗体の高比放射能標識において従来の約10倍の比放射能を達成し、これを用いることにより従来不可能であった低濃度域での測定が可能となった。 一方、超高比放射能を得るためのひとつの試みとして超短半減期核種の利用が考えられるがこれを得るためには核種製造を病院内で行うことが必要である。ジェネレータシステムは超短半減期放射性核種を容易かつ効率的に入手する有用な手段である。我々は、このようなシステムのひとつであるZn-62/Cu-62ジェネレータについて広範な利用を可能にするための検討を行なった。本年度はインビボ核医学へにおける臨床利用を開始するにあたって必要な基礎検討を実施し、ヒトへの適用に成功した。
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[Publications] 松本 和也: " Cu-labeled bifunctional Radiopharmaceutical with metabolic ester groups." Nucl.Med.Biol.19. 33-38 (1992)
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[Publications] 松本 和也: "Application of the new zinc-62/Cu-62 generator:an effective labeling method for ^<62>Cu-PTSM." Nucl.Med.Biol.19. 39-44 (1992)