1992 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
04557063
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Research Institution | Kyoto Prefectural University of Medicine |
Principal Investigator |
成瀬 昭二 京都府立医科大学, 医学部, 講師 (50106407)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
梅田 雅宏 明治鍼灸大学, 鍼灸学部, 講師 (60223608)
上田 聖 京都府立医科大学, 医学部, 教授 (40094411)
堀川 義治 京都府立医科大学, 医学部, 講師 (20150584)
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Keywords | 脳代謝 / 核磁気共鳴法 / 拡散強調画像 / 代謝物質拡散強調画像 / 磁気共鳴スペクトル / 化学シフト画像 / アミノ酸 / 乳酸 |
Research Abstract |
磁気共鳴法では、物質の拡散速度や方向の情報が得られ、水分子に関してはその画像化も可能になってきた。本研究は、この技術を他の物質に活かし、微視的なレベルで不断の動きをしている各種の代謝物質の脳組織内での拡散の情報を得て画像化することを目的として、基礎的検討を行った。まず、(1)代謝物質の拡散のデータを得るためのハードウエアの検討を行った。最も重要なことは、強い静磁場で強い傾斜磁場を高速でスイッチングする必要があることである。強い静磁場は47Tesla動物実験用NMR装置(CSI-II(GE))にて得られ、これに強力な傾斜磁場を印加できる電源装置(8606by TECROW)を接続できたが、渦電流の発生に対しては大きな問題点が残り、その解決にはShield Gradient Coilの必要性を痛感した。次いで、(2)測定パルス系列の開発を行った。従来の水分子の拡散強調画像に必要なmotin probing gradient(MPG)を磁気共鳴スペクト(MRS)のパルス系列に組み込んだ。測定系を単純化するため、対象核種を ^1Hとし、non-locaized MRS法に組み込んだが、水抑制や脂肪の信号の影響で良好な結果が得られず、localized MRSへの組み込みが不可欠であると結論でき現在検討中である。本年度は、主体となる備品の設置と調整に時間がかかり、ハードウエアの検討を行う充分な時間がなく次年度以降への研究課題として残った。また、本研究を遂行する上で、もっと強い磁場での測定を検討する必要性が生じたため、それを行える米国Univeristy of California,SanFranciscoへ赴き、基礎的研究を行うこととなった。その結果は次年度以降への研究に活かす予定である。
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Research Products
(2 results)