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1992 Fiscal Year Annual Research Report

培養細胞を用いた脳浮腫治療薬のin vitroスクリーニング系の確立

Research Project

Project/Area Number 04557124
Research InstitutionOsaka University

Principal Investigator

馬場 明道  大阪大学, 薬学部, 教授 (70107100)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 小山 豊  大阪大学, 薬学部, 助手 (00215435)
松田 敏夫  大阪大学, 薬学部, 助教授 (00107103)
Keywords脳浮腫 / 培養細胞 / アストログリア / 脳微小血管内皮細胞 / グルタミン酸 / エンドセリン
Research Abstract

アストログリア膨化を指標とするcytotoxic edema評価法:脳浮腫発生の原因であるアストログリアの膨化について、その評価系確立に先立ち、我々がその惹起物質であることを示しているグルタミン酸(Glu)による、培養アストログリア膨化の性質を検討し、以下の知見を得た。
1)この膨化は、短時間のGlu処置後これを除去しても認められた。そして細胞外のCa^<2+>除去によりこれは抑制された。これらの性質は、脳傷害時に認められる遅発性神経壊死と共通するものであり、Glu伝達異常と脳浮腫発生との関係を強く示唆するものである。2)Glu受容体に対する作用を持たず、その輸送系の特異的基質であるthreo-β-hydroxy-aspartate(TBHA)もアストログリアの膨化を起こした。このことは、Gluによる膨化発生に細胞内へのGluの取り込み機構が関わることを示す。3)Gluにより膨化したアストログリアは、細胞質のアミノ酸を放出すること、など新たな知見を得た。そして、その一部を刊行化した。
血液-脳関門モデルの作製:本in vitroモデルの基盤となる牛脳微小血管内皮細胞の培養を行った。肺静脈内皮細胞などでは、アクチン繊維の再構成が血管透過性の変化に関わることが明かとされているが、本細胞においてもアクチン繊維の重合阻害剤であるサイトカラシンBでの処置で、細胞間の結合が弱くなることを認めた。このことは、我々のvasogenic edema評価系でもサイトカラシンBが浮腫惹起物質として用いられることを示す。また、サイトカラシンBは、培養アストロサイトに対して、著しい形態変化を起こした。この作用は、エンドセリン、フォスファチジン酸、トロンビンで抑制されたが、脳血管内皮細胞の変化は、これら抑制されなかった。

  • Research Products

    (2 results)

All Other

All Publications (2 results)

  • [Publications] Y.Koyama,T.Ishibashi & A.Baba: "L-Glutamate-induced swelling of cultured astrocytes" Adv.Exp.Med.Biol.315. 375-380 (1992)

  • [Publications] Y.Koyama,T.Ishibashi,K.Hayata & A.Baba: "Endothelins modulate dibutyryl,cAMP-induced stellation of cultured astrocytes" Brain Res.600. 81-88 (1993)

URL: 

Published: 1994-03-23   Modified: 2016-04-21  

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