1992 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
04558020
|
Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
井街 悠 京都大学, 体育指導センター, 助教授 (80111988)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
井街 宏 東京大学, 医学部, 助教授 (10010076)
笹山 哲 京都大学, 医学部, 助手 (90215749)
八木 保 京都大学, 総合人間学部, 教授 (30026786)
|
Keywords | 血圧 / 心拍数 / 連続測定 / 無侵襲 / 耳介部動脈 / 運動 |
Research Abstract |
血圧波形の無侵襲連続測定装置の開発にあたり、試作器をもとに以下のことを実施した。 1.耳検出器の軽量化 慣性力により生じるアーティファクト・ノイズを防止するために、耳検出器は可能な限り軽量であることが望ましく、以下の点について改良を行った。 (1)アルミ合金の使用により、フレームのの重量を55%軽減した。 (2)ネオプレンゴムの使用により、カフの重量を30%軽減した。 (3)コルクとウレタンゴムを併用し、光学素子用マウントの重量を50%軽減した。 2.耳検出器の装着性の改良 耳介の形状により装着不能な被験者があったため、カフの形状およびサイズを見直し、さらに検出器の固定方法を標準化することにより、装着性能を向上させた。 3.耳検出器からの検出信号の最適化 耳介動脈は指尖動脈と比較してかなり細く検出信号(プレティスモグラム)は小振幅なものとなるため、それ以降の信号処理回路とのマッチングについて検討し、最適の増幅度を得た。 4.耳介部動脈識別装置の製作 個人ごとに異なる動脈の位置や形状を把握するために、血液吸光特性に合わせた500〜600nm波長域のバンドパス・フィルタを備えた耳介部動脈投影用の光学装置を製作し、耳検出器の装着までに要する時間を短縮させることに成功した。
|
-
[Publications] 井街 悠: "手指部及び耳介部無負荷動脈法による運動中の血圧波形の測定" 体力科学. 41. 699 (1992)
-
[Publications] 井街 悠: "テレビゲーム遊戯中の動脈波形の変動" 人間工学. 29. (1993)
-
[Publications] 笹山 哲: "ワープロ作業中の動脈波形の変動" 人間工学. 29. (1993)
-
[Publications] 笹山 哲: "耳介部動脈圧波形無侵襲連続測定装置の改良と耳介部動脈識別用投影装置の開発" 医用電子と生体工学. 31. (1993)