1994 Fiscal Year Annual Research Report
メダカを用いた生殖細胞変異の高感度多重検出系の開発
Project/Area Number |
04558026
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
嶋 昭紘 東京大学, 大学院理学系研究科, 教授 (60011590)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高橋 秀夫 東京大学, 分子細胞生物学研究所, 教授 (90013333)
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Keywords | 生殖細胞突然変異 / メダカ / 特定座位法 / 誘発奇形 / ガンマー線 / :原子炉放射線 / エチルニトロソウレア / 優性致死 |
Research Abstract |
10年来蓄積してきたデータは、1995年2月8日現在、胚数にして872,961個、遺伝子数にして2,299,892個に達した。 1.3標識遺伝子座を持つテスターメダカの近交系化のための兄妹交配を継続した結果、平成6年度の半ば兄妹交配20世代を越えることができた。ここに、3標識テスターメダカの近交系が確立された。この系統を、メダカ近交系AA2系統と命名した。 2.対照群では195,554個の胚、遺伝子座数にして501,917個を調べた。発生途中での胚死は10,901個であったので、自然優性致死率は5.6%となった。また自然総突然変異率、自然生存突然変異率はそれぞれ3.8x10^<-5>および4.2x10^<-6>となった。 3.平成6年度は、主として奇形に注目して研究を行った。奇形の定量化は極めて困難であることは先人達の多くの研究から予想されたが、メダカでは胚の体長の変化を卵黄赤道面の円周の長さを基準にして4段階に分けて定量化することができた。その結果、1fに起こった致死突然変異が最も重篤な体長奇形を伴うことが明らかになった。一方、体長を除く外部奇形に関してもほぼ4段階に分けることができ、これに関してはbと1fの致死突然変異がほぼ同等の重篤度の異常を伴うことが明らかになった。 4.優性致死突然変異、総突然変異、生存突然変異および奇形を遺伝指標とする生殖細胞変異高感度多重検出系がメダカを使って確立された。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] A.shima & A.Shimada: "The Japanese Medaka,Oryzias Iatipes,as a new model organism for studying environmental germ-cell mutagenesis" Environmental Health Perspectives. 102. 33-35 (1994)
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[Publications] T.Funayama,H.Mitani,Y.Ishigaki,T.Matsunaga,O.Nikaido & A.shima: "Photorepair and excision repair removal of UV-induced pyrimidine dimers and(6-4)photoproducts in the tail fin of the Medaka" Journal of Radiaion Research. 35. 139-146 (1994)
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[Publications] A.A.rai,H.Mitaand,K.Naruse & A.Shima: "Reltioship between the induction of proteins in the HSP70 family and thermosensitivity in two species of Oryziae(Pisces)" Comparative Biochemistry and Physiology. 109B. 647-654 (1994)
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[Publications] Y.Kubota,A.Shimada & A.Shima: "DNA alterations detected in the progeny of paternally irradiated Japanese medaka fish (Oryzias Latipes)" Proc.Natl.A.cad.Sci.,U.S.A.92(印刷中). (1995)