1993 Fiscal Year Annual Research Report
RFHR電気泳動法の開発と核酸結合タン白質の包括的分析
Project/Area Number |
04558033
|
Research Institution | KYOTO UNIVERSITY |
Principal Investigator |
和田 明 京都大学, 理学部, 助手 (80025387)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤城 正敏 株式会社トミー精工, 学術研究課, 課長
六鹿 宗治 京都大学, 理学部, 講師 (80025379)
井口 八郎 京都大学, 理学部, 助教授 (20028195)
|
Keywords | 電気泳動法 / 塩基性タン白 / 核酸結合性タン白 / リボソームタン白 |
Research Abstract |
今年度の研究実施計画にもとずいて以下の研究成果を得た。 1.リボソームタン白の分離同定 典型的な核酸結合タン白であり、かつその大部分が塩基性タン白でもあるリボソーム白の分離同定を多数の生物種に対して行った。腸内細菌、土じょう細菌、海洋細菌、ラン藻など前核細胞43種、および酵母、植物、ラット、ヒトなど真核細胞9種がそれである。この結果RFHR電気泳動法の二次元ゲル上のリボソームタン白のスポットパターンが、種の同定法としてきわめて決定性が高いこと、又系統進化的関係の解明にも有効であることが明らかになった。 2.核酸結合性タン白フラグメントの研究 不溶性画分(cell debris)中に存在する核酸結合性タン白フラグメントの成因について研究し、このフラグメント化が専らトリプシンタイプのプロテアーゼVIIによって形戒することを明らかにした。さらに可溶性画分に存在するリボソームタン白L31も同じプロテーゼVIIによって生成することがわかった。これは、我々が発見したCタン白が細胞破砕時にプロテアーゼVIIと遭遇し切断された結果生成するフラグメントがL31に他ならない。したがってL31は人為的生産物であり、生きな細胞中には存在しないものである。我々は従来のL31(実はCタン白のフラグメント)に代ってCタン白そのものをL31と呼称することを提唱中である。
|
Research Products
(3 results)
-
[Publications] A.WADA: "A 5-kDa protein(SCS23)from the 30S subunit of the spinach chloroplast ribosome" FEBS Letters. 319. 115-118 (1993)
-
[Publications] M.YAMAGISHI: "Regulation of the Escherichia coli rmf gene encoding the ribosome modulation factor(RMF):Growth phaseand growth rate-dependent control" EMBO Journal. 12. 625-630 (1993)
-
[Publications] M.KAJITANI: "Regulation of the Escherichia coli hfq gene encoding the host factor for Qβ" J.Bacteriology. 176. 531-534 (1994)