1992 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
04559014
|
Research Institution | National Institute of Polar Research |
Principal Investigator |
内藤 靖彦 国立極地研究所, 研究系, 教授 (80017087)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
安部 宏 アドバンスド, サーキット・テクノロジーズ, 代表取締役
綿貫 豊 国立極地研究所, 研究系, 助手 (40192819)
坂本 亘 京都大学, 農学部, 教授
|
Keywords | 水生動物 / 行動 / マイクロデータロガー / 潜水行動 |
Research Abstract |
魚類,海鳥,海獣類のように水中で行動する動物の生態研究は,直接観察ができないため困難であった.このため動物の行動,生理,生態を直接測定するためのマイクロデータロガーの開発を行なった.魚類等の小型の水性動物に装着するためにはデータロガーはなるべく小型であることが望ましい.本研究においては,データロガーの小型化を主眼に,メモリーの大容量化,さらにマルチチャンネル化の達成を目的に開発を行なうこととした.初年度は試作モデルの作製,同時に動物への装着方法の検討をテーマに研究を行ない,以下の成果を得た. 1)マイクロデータロガーのプロトタイプの試作 メモリー媒体として近年普及しつつあるEEPROMの使用,特に4メガフラシュメモリーを使用することによりメモリーの大容量化を果たし,基板へのCPU,その他の実装方法改善により小型化とマルチチャンネル化を達成した.しかし,当初予定していた専用ICを使用することは困難であった.プログラム上の問題,実装技術上の問題等を解決し,最終的に径19mm,長さ68mm,重量35g,0.5メガバイト(25600データ収録),1〜256秒サンプリングレートのデータロガーを試作した.またセンサーとして温度,水深,光,速度を搭載したモデルを製作した. 2)動物への装着実験 ダミー試作モデルにより装着及び現場実験を実施した。ペンギンについては胃内容温測定による捕食量データ,魚についてはヒラメへの装着の実験を行ない予想されたとおりの結果を得て,今後の本機の使用に問題がないことがほぼ確認された.
|