1993 Fiscal Year Annual Research Report
中途失明者の歩行訓練過程の解析-新しい知覚システムと空間表〓系の獲得に焦点を当てて-
Project/Area Number |
04610075
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
佐々木 正人 早稲田大学, 人間科学部, 助教授 (10134248)
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Keywords | 盲人 / 歩行 / プロトコル分析 / 非視覚的なコミュニケーション / ジェスチャ |
Research Abstract |
3種の観察、実験を行った。 【.encircled1.】中途失明者への歩行訓練の参加観察:4名の中途失明者への歩行訓練の過程(3か月〜6か月)を観察した。訓練過程の訓練士と被訓練者の会話をすべて記録し、そのプロトコル起こしをした。プロトコルの内容を、a)盲人の身体の使用の仕方や杖の使用の仕方など、歩行者側の要因について言及している部分、b)環境の側にある非視覚的なナヴィゲーションに利用できる情報についての言及している部分、c)環境の「地図」についての会話、の3種に分類し、その訓練過程での変化について分析した。 【.encircled2.】実際の歩行場面に利用される情報の解析:池袋の地下街の特定のルートを歩行するという課題で、盲人と晴眼者大学生の遂行能力を比較した。盲人では一度ガイドされて歩いた未知のルートを二回目からは単独でナヴィゲーションできることが明らかになった。しかし目隠しをした晴眼者ではそのようなことが不可能であった。両者の違いの原因にあると思われる、盲人が利用している、ナヴィゲーションをガイドする情報について彼らが歩行時に述べたプロトコルから解析した。 【.encircled3.】非視覚的なナヴィゲーションのメディア分析:ルートの説明時に説明者と被説明者がお互いに見える場合と見えない場合ではジエスチャがどのように異なるのかから、非視覚的なコミュニケーションに特有な「表現」の方法について解析した。
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