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1992 Fiscal Year Annual Research Report

教育委員会の活性化に関する研究ー組織論的アプローチを中心にしてー

Research Project

Project/Area Number 04610148
Research InstitutionHiroshima University

Principal Investigator

上原 貞夫  広島大学, 教育学部, 教授 (10007734)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 河野 和清  広島大学, 教育学部, 助教授 (30116579)
Keywords教育委員会の活性化 / 教育長のリーダーシップ / 組織風土 / 教育政策
Research Abstract

1、本研究は、市町村教育委員会の教育政策の形成・実施過程に焦点を当てて、教育委員会システムの変革がどのように図られているかを、フィールド調査を通じて明らかにすることを目的としている。
2、フィールド調査の結果,教育委員会を活性化させるためには、次の諸点が重要であることが明らかにされた。
(1)地域の特性を生かした個性豊かな教育行政を展開していくためには、地域住民の教育ニーズを地方教育委員会が敏感にキャッチし、創意工夫のある独自の教育政策を樹立していく必要がある。そのためには、地域住民の教育ニーズを収集するための機関(例えば、A市の場合のような教育懇談会)や教育政策策定のためのプロジェクトチームを(事務局内に)設置する必要がある。
(2)職場を活性化させるためには、職員一人ひとりのもてる能力を最大限に発揮できるよう職員の研修の充実化を図るとともに、職員の自由な発想や提言を活用できるような組織風土づくりが必要である。職員研修は、組織の問題解決能力を高め、職場を活性化するための重要な組織戦略であるという認識が必要である。
(3)教育委員会の問題解決能力を高め、組織を活性化していくためには教育情報を効果的に活用し、普及させていくシステムの確立が望まれる。
(4)最後に、なんといっても、教育政策についての明確なビジョンをもった教育長の強力なリーダーシップが必要である。
3.今後はフィールド調査で得た知見をより確かなものにするために、サンプルを広くとった量的研究が必要である。また教育委員会の活性化に大きな役割を果たすと思われる教育長リーダーシップ研究も必要である。本研究成果は、平成5年度中国四国教育学会で発表する予定である。

URL: 

Published: 1994-03-23   Modified: 2016-04-21  

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