1992 Fiscal Year Annual Research Report
史料管理学に関する文献情報の収集とデータベース作成についての基礎的研究
Project/Area Number |
04610214
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Research Institution | National Institute of Japanese Literature |
Principal Investigator |
山田 哲好 国文学研究資料館, 史料館, 助教授 (70220390)
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Keywords | 史料管理学 / 文献情報 / データベース |
Research Abstract |
本研究では、短期間であることを考慮して、まず史料保存利用機関で刊行した情報を最優先し、その他基礎的な文献を可能な限りデータ化することとした。 個別の文献情報を記入するデータシートは、数度に及び協力者と研究会での討議を重ね、最終的に19項目を設定したデータシート(A4判)及び「[史料管理学文献データシート]記述・入力マニュアル」を作成した。そして個別の文献情報の内容を検索するための検索コードの基準は、史料保存利用機関の一連の業務を反映するフローチャートを描きそれにこれまでの史料保存運動の成果と現状分析を盛り込むことから検討を開始した。また、広範な関連分野を「史料管理学」としてどう位置づけ、如何に把握するか、加えて今後予想される様々な対応を考慮し、さらに海外の「史料管理学文献情報」をも参考に検索コードの設定に臨んだ。データベースについて使用機器は、NEC PC-98シリーズのパソコンで、外部記憶装置としての外付けハードディスク併用の環境である。ソフトウェアはリレーショナル・データベースとして流通している「桐」((株)管理工学研究所)を使用した。データベースの構造は全部で32項目を設け、特に検索コードについては5個設定し、論述が多岐に及んでいる場合にも検索可能とした。平成5年3月末日現在、採録できた典拠数は63誌、その文献数は1,626件であるが、複数の検策コードを含めると全体で1,758件となり、「史料管理学」文献データベースの作成に向けて基盤ができた。 今後の課題は、(1)海外を含めた文献情報の保管調査と収集、(2)データベースの早期作成、(3)検索コードの再検討(件数の多いコードの細分化)、(4)データを公表すること、などである。
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