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1993 Fiscal Year Annual Research Report

中世イラン語方言ソグド語と周辺言語との接触

Research Project

Project/Area Number 04610302
Research InstitutionKOBE CITY UNIVERSITY OF FOREIGN STUDIES

Principal Investigator

吉田 豊  神戸市外国語大学, 外国語学部, 助教授 (30191620)

Keywordsソグド語 / 言語接触 / シルクロード / 中古漢語 / 古代チュルク語 / 中央アジアサンスクリット / マニ教
Research Abstract

(1)未発表資料の収集:(a)大谷探検隊将来の資料のうち、龍谷大学が所蔵するものに関しては既にカタログを作成した。その他に現物は散逸したものの、写真だけが残されているものが数点存在するが、それらの調査を行った。またイギリスに行った際、英国の研究者が入手した旅順にある大谷探検隊将来の資料の写真をみせてもらい、文字転写した。(b)大英図書館が所蔵する文書はほとんどが発表されているが、今回の調査で未発表の資料を若干発見することが出来た。(c)ペテルブルグにあるロシア科学アカデミーが所蔵するソグド語文書を調査し、従来報告のなかった裏面のテキスト(漢文仏典及びソグド語の落書き)の調査を行った。これによって、いくつかの断片を接合することに成功した。
(2)中国語との接触:ソグド語文献に導入された中古漢語の要素についての論文を完成させ、学術誌に発表した。そこでは中国語の音韻史の問題も扱った。残る問題は中国語に導入されたソグド語ないし中世イラン語の要素を研究することである。
(3)古代チュルク語との接触:古代チュルク語の要素が多く含まれる3通の手紙に関する研究の英語版を作成し、その原稿を海外の研究者に送り意見を求めた。それらは報告者の手元に届いたので、これらの手紙の研究を発表できる段階に到達した。なお今年度の調査の過程で、未発表の類似の手紙をいくつか発見した。
(4)インド語との接触:ソグド語文献に導入された全インド語の資料を集めたカードを昨年度作成したが、それを検索しやすいように冊子体にまとめた。この冊子及びインド語の要素に関する言語学的な研究を近い将来発表したいと考えている。
(5)その他:ベルリンにあるマニ教文献に関する研究書が出版され、それの詳しい書評をまとめた。その過程で大谷探検隊将来資料のいくつかを研究・発表した。

  • Research Products

    (6 results)

All Other

All Publications (6 results)

  • [Publications] 吉田 豊: "ソグド文字で表記された漢字音" 東方学報 京都. 66. 373-264 (1994)

  • [Publications] 吉田 豊: "中世イラン語と古代チュルク語" 内陸アジア言語の研究. 8. 127-133 (1993)

  • [Publications] 吉田 豊: "ソグド語仏典解説補遣" 内陸アジア言語の研究. 8. 135-138 (1993)

  • [Publications] 吉田 豊: "ソグド語のN〓fn〓makの2・3の読みについて" オリエント. 36. 151-153 (1993)

  • [Publications] Yoshida,Y.: "Review of N.Sims-Williams,Sogdian and other Ironian in scriptions of the Upper Indus I,London,1989" Indo-Iranian Journal. 36. 252-256 (1993)

  • [Publications] Yoshida,Y.: "Review of N.Sims-Williams and Hamilton,J.,Documents turco Sogdiens du IX^e-X^e si〓cle de Touen-houang,London,1990" Indo-Iranian Journal. 36. 362-371 (1993)

URL: 

Published: 1995-03-23   Modified: 2016-04-21  

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