1993 Fiscal Year Annual Research Report
アダム・スミス『国富論』第1・2篇の理論的・実証的再構成
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04630006
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| Research Institution | Hiroshima University |
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Principal Investigator |
高 哲男 広島大学, 経済学部, 教授 (90106790)
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| Keywords | アダム・スミス / 『国富論』 / 自然価格 / 市場価格 |
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| Research Abstract |
本年度の研究計画は、
(1)18世紀イギリスにおける「労働大衆」の生活水準の実証的解明,
(2)『国富論』第1篇第8章「労賃について」の理論的再構成,
(3)『同上』第1篇第11章「地代について」を再構成したうえで、学会報告を行う,
であった。
(1)については一橋大学図書館(古典資料センター)や九州大学などで調査収集をすすめ、解明・整理の作業を始めたが、まだイメージの段階である。
(2)については、研究を進めてゆく過程で、『グラースゴー講義(A)』に含まれる「自然価格」論が、実質的に「労働の自然価格」論であったことを発見したため、まずその段階でのスミスの「経済理論」の特徴を解明する作業を行い、当時のスミスは「分業」の発展を規制する原理を「労働の自然価格」と把えてはいたものの、まだ「資本」や「地代」の理論的把握は未確定にとどまっていたことを明らかにし論文にまとめ発表した。
(3)については、発表希望者が多数であったため、来年度にまわすことになった。平成6年度夏の経済学史学会西南部会で、発表を行う予定である。
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Research Products
(1 results)
