1993 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
04640267
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
尾崎 洋二 東京大学, 大学院・理学系研究科, 教授 (30011547)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
柴橋 博資 東京大学, 大学院・理学系研究科, 助教授 (30126081)
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Keywords | 激変星 / 降着円盤 / 矮新星 / 大熊座SU型星 / 矢座WZ星 / 安定性 / スーパーアウトバースト |
Research Abstract |
矮新星は,激変星とよばれる爆発変光星の一種で数10日に一回の割合で数等級の爆発を繰り返している星である。矮新星の爆発の原因であるが,当研究代表者が1974年に提案した「降着円盤の不安定性モデル」が現在世界的に広く受け入れられている。一方観測的には,矮新星の爆発の光度曲線にはいろいろのバライティがあり,その形により双子座U星型,キリン座Z星型,大熊座SU星型の3種類がある。これら矮新星を「降着円盤の不安定性モデル」に基づいて統一的に理解しようというのが本研究の目的である。 平成5年度における研究としては,平成4年度の研究を拡張し,大熊座SU型星のスーパーアウトバースト現象ついて当研究代表者が1989年に提案した「熱-潮汐不安定性モデル」に基づくさらに詳細なシミュレートを実行したことである。さらに,30年に1回の割合で爆発を繰り返す「矢座WZ星」の爆発も大熊座SU型星のスーパーアウトバーストの例外的に大きな爆発として説明が可能かどうか検討した。その基礎になる考え方として,矢座WZ星は激変星の進化の最終段階にある星と位置付ける。そのような激変星の進化の最終段階では伴星の質量も0.1M_<(〕 SY.sun. 〔)>以下と小さく,また質量流出量も10^<-11>M_<(〕 SY.sun. 〔)>yr^<-1>と小さいと考えられる。このような場合,「熱-潮汐不安定性モデル」では熱不安定性は稀にしか起こらず,また一旦爆発が起こると必ず大規模な爆発になることが示される。これは,矢座WZ星の爆発をうまく説明出来ることが分かった。また,矢座WZ星の静穏時には降着円盤の粘性が極端に小さいことが明らかになった。
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[Publications] T.L.Duvall Jr.: "Asymmetries of Solar Oscillation Line Profiles." Astrophys.J.410. 829-836 (1993)
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[Publications] Y.Osaki: "Excitation Mechanisms of Oscillations in Stars." IAU Colloq.No.137,Inside the Stars,eds.W.W.Weiss and A.Baglin. 512-520 (1993)
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[Publications] S.Ichikawa: "Superoutburst and Superhump Phenomena in SU Ursa Majoris Stars:Enhanced Mass Transfer Episode or Pure Disk Phenomenon?" Publ.Astron.Soc.Japan. 45. 243-253 (1993)
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[Publications] M.Hirose: "Superhump Periods in SU Ursa Majoris Stars:Eigenfrequency of the Eccentric Mode of an Accretion Disk." Publ.Astron.Soc.Japan. 45. 595-604 (1993)
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[Publications] Y.Osaki: "Superoutburst and Superhump Phenomena of SU Ursa Majoris Stars." Cataclysmics Variables and Related Physics,2nd Technion Haifa Conference. 152-155 (1993)
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[Publications] K.Nakamura: "A Self-Consistent Accretion Disk-Coronal Model for the Active Galactic Nuclei." Publ.Astron.Soc.Japan. 45. 775-787 (1993)