1992 Fiscal Year Annual Research Report
パイプライン転送を用いたフロントエンドエレクトロニクスの開発
Project/Area Number |
04640293
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
蔵重 久弥 京都大学, 理学部, 助手 (20205181)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
谷口 敬 高エネルギー物理学研究所, 物理部, 助手 (60163630)
笹尾 登 京都大学, 理学部, 教授 (10115850)
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Keywords | Tkoバス / VMEバス / パイプライン転送 |
Research Abstract |
本年度は、データ収集システム仕様の決定と、テストモジュールの製作及びテストを行った。 システムの方針としては、データ転送には従来の実績のあるTKO-VMEバスを用いたMP-SCHシステムをそのまま利用することにして、フロントエンドモジュールのA/D変換とMP-SCH間のデータ転送をコントロールするトリガーコントローラーを置く事で、データ収集系のパイプライン化を実現する。 まず、フロントエンドモジュールの機能をサンプルホールド部とA/D変換部に分け、一段目のパイプラインとする。その為に、フロントエンドに用いるTKOバスの規格についての見直しを行い、未定義のバスラインにA/D変換の状態を示す信号を割り当てる事を決定した。また、この信号を管理するTKOゲートコントローラーの仕様も同時に決定した。 次に、仕様の正当性の確認及びデータ転送能力の測定テストを目的としたテストシステムを構築する為に、先に決めた仕様に基づいたTKOのADCモジュールとゲートコントローラーの回路設計及びプリント基板レイアウトを行った。 現在、このテストモジュールの製作及びテストを行っており、来年度製作予定のトリガーコントローラーと併せて、次回のIEEE Nuclear Science Symposiumに成果を発表する予定である。
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