1992 Fiscal Year Annual Research Report
センサー信号の光モデュレーターによるアナログ並列伝送の開発研究
Project/Area Number |
04640314
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Research Institution | National Laboratory for High Energy Physics |
Principal Investigator |
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大杉 節 広島大学, 理学部物理学教室, 助教授 (30033898)
渡瀬 芳行 高エネルギー物理学研究所, データ処理センター, 教授 (70018662)
新井 康夫 高エネルギー物理学研究所, 物理部, 助手 (90167990)
佐々木 修 高エネルギー物理学研究所, 物理部, 助手 (30178636)
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Keywords | オプトモジュレータ / アナログ信号伝送 / マッハ・シェーンダー型モジュレータ / データ収集システム / 並列伝送 |
Research Abstract |
近年の光通信技術のめざましい発展によって、光モジュレータを使ったデジタル信号転送は、かなり現実のものとなってきている。しかしながら、デジタル転送のみが研究、開発されて、アナログ信号の開発は殆ど皆無に近いままでいるのが現実である。今回の科研費による研究は、これを実用化するための手法を確立することがねらいとなっている。現実にはアナログ転送についてのテストをするために必要な精度をもった測定系が市販のものでは達成できないものが多く、この装置の設定を始めた。この結果、他の研究所(例えば米国ブルックヘブン研究所)での測定では、入射光強度が数%以上のふらつきを持っているのを、平均化で測定を強行している。これに対して、我々は光源の安定化に努力し、また光/電気信号変換器についても安定化の努力をした結果、0.14%精度での測定が可能となった。これに基づいて光モジュレータの特性を評価し、改良しながら評価を続けた。この結果アナログ転送に関連する4つの変換パラメータがあることを見出し、これらの温度係数をすべて低くする努力がなされた。結果は従来知られている温度係数と比べて、2桁程度の前進があった。現時点でも、温度変化が少なければ、6ビット精度がだせるところまで到達している。(米国IEEE Nuclear Science Symposiumで発表/1992年11月)次年度にはこの成果を踏まえて、多チャンネルでかつより温度係数の低い素子の開発に向い、実用化にめどをつけるところまで行きたいと考えている。
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Research Products
(1 results)