1993 Fiscal Year Annual Research Report
弾性率の圧力変化測定のための流体圧下共振法の開発と地球内部への応用
Project/Area Number |
04640404
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Research Institution | Ehime University |
Principal Investigator |
大野 一郎 愛媛大学, 理学部, 教授 (00116914)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
花山 洋一 愛媛大学, 工学部, 教授 (00036386)
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Keywords | 弾性率 / 圧力勾配 / 共振法 / ガス圧 / 鋼 / 焼結体 / 地球内部 |
Research Abstract |
流体圧下の共振法-Cavity Rsonance法-の開発と応用に関して、以下の研究を行った。 1.ガス圧下の実験と弾性率の圧力勾配 前年度とは,振動子をキャビティの外部→内部に入れ試料と直接接するようにするなど,共振測定装置のアセンブリーを変えて,0.1GPaまでのガス圧下の実験を行った。試料は前と同じ鋼球である。その結果,3つのトロイダル・モード,3つのスフェロイダル・モードについてばらつきのより少ない周波数の圧力依存性が測定され,剛性率,体積弾性率の圧力勾配dG/dp=1.80±0.03,dKs/dp=4.27±0.27が得られた。これは,前年度のdG/dp=1.76±0.20,dKs/dp=5.4±0.5に比べて精度が向上した。 2.FT法による新しいデータ収録システム ディジタイジング・オシロスコープTDS420(Tektronix)を導入して,FT法(Suzuki et al.1993)-パルス入力に対する応答波形をディジタル収録し,それをフーリエ変換してスペクトルを得る方法-によるデータ収録システムを確立した。まだ改善すべき点が残されているものの,FT法でもほとんどのモードが検出できる。 3.高温高圧焼結試料への応用 愛媛大学・理・入船徹男助教授らにより高温高圧下で合成・焼結されたパイロープ多結晶体を球に整形し,常温常圧での弾性率を決めた。空隙率の異なる試料をいくつか用意し,空隙率→0に外挿すれば,多結晶体からでも正しい弾性率が得られることがわかった。
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[Publications] I.Ohno et al.: "Pressure derivatives of elastic constants of iron by cavity resonance method" Conference Proceedings for the Association for the International Advancement of High Pressure. 43-46 (1993)
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[Publications] I.Suzuki et al.: "Elasticity measurements on the material analogous to iron in the inner core of the earth by FT-ultrasonic spectroscopy" Conference Proceedings for the Association for the International Advancement of High Pressure. 69-72 (1993)