1992 Fiscal Year Annual Research Report
衛星による海面水温・海面高度・日射量を用いた新しいタイプの海況研究
Project/Area Number |
04640408
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
川村 宏 東北大学, 理学部, 助教授 (40169769)
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Keywords | 海洋変動 / 衛星海面水温 / 海面高度計 / 洋上日射量 / 東北海区 / NCAA衛星 / GEOSAT衛星 / GMS衛星 |
Research Abstract |
本研究では、NOAA熱赤外画像から得られる海面水温、GETSAT海面高度計から得られる海面高度、及びGMS可視赤外放射計から得られる日射量データを用いて、数カ月から半年程度の期間の日本付近の海域の昇温期の海洋変動現象について研究する。海域としては東北海区を選び、1987年と1988年の昇温期(3月から8月)を対象として研究を行う。現場観測データについても可能な限り取得し、衛星観測データと合わせ用いて研究を行う。 GEOSAT海面高度計を用いて、海面高度を求める手法を開発した。現在1988年と1989年の東北海区の海面高度変動を解析中である。海面水温を表す熱赤外画像についても大方の作業は終了し、現在、解析を待つっている段階である。1988年の熱赤外画像により、興味深い現象がいくつか見つかった。海洋上の日射量の1日平均値を“ひまわり"のデータを用いて、広域で推定した。このデータは1987年から1988年にかけての、1年半について作成した。季節変化や年毎の特徴について、海面水温の変動と合わせて現在解析中である。 広域海面水温データの特徴を調べた結果について、論文を発表した。また、画像データのコンピュータ・グラフィクスに関して、論文を発表した。 研究は概ね順調に進展している。衛星画像を中心として扱うため、計算機使用量が大幅に増えることを予想していたが、現在、その予想を上まっており、今後、計算機資源の不足が考えられる。申請時に、ワークステーションを要求するべきであったと反省している。 現在は、研究の元となる衛星資料を中心としたデータセットの整備を主に行っており、研究の初期段階にある。今後、本研究は本格化するものと考える。
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