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1992 Fiscal Year Annual Research Report

照葉樹林構成種の遺伝的多様性と家系分析をもとにした更新過程の解析

Research Project

Project/Area Number 04640612
Research InstitutionOsaka City University

Principal Investigator

神〓 護  大阪市立大学, 理学部, 助手 (70183291)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 田村 実  大阪市立大学, 理学部, 助手 (20227292)
Keywords家系分析 / 照葉樹林 / 更新過程 / 同位体酵素分析 / カラスザンショウ / ツクバネガシ
Research Abstract

1.家系分析の方法と対象種の選択
(1)同位体酵素分析には分離能、再現性などにすぐれる平板アクリルアミド垂直電気泳動法を採用することとした。同方法に詳しい千葉大学理学部系統学研究室の渡邊幹男氏の協力を得て分析機器、薬品類をそろえ予備実験を行った。
(2)家系分析の行える種を選択するために主要な照葉樹林構成種について試験的にザイモグラムを作成した。これらの種のうちカラスザンショウは、葉の粘着成分のために試料抽出時に若干の問題があることが分かったが、抽出液の組成を変えることで試料抽出が可能と思われた。カラスザンショウ、ツクバネガシの2種についてさらに分析を続け、ザイモグラムの季節変動を追跡することとした。
2.対象種の樹齢、性の調査 奈良県春日山照葉樹林の13haの調査区内でカラスザンショウについて樹齢、個体の性の調査を終えた。結果調査区内のカラスザンショウの成熟木94個体の令構成は不連続で30年生のものと80年生の2つのグループに区分できた。また、開花期および結実期の観察にもとづき個体の性を決定したが、性比は雌:中世:雄=0.51:0.08:0.41で中性の個体が存在するが、雌雄ほぼ同数であることが分かった。
3.種子の採取と稚樹の育成 親子間のバンドパターンの比較を行うために、カラスザンショウのほぼ全雌個体から種子を採取し現在保管中である。また、これとは別に1991年度に採取した種子を温室内で播種し稚樹の育成を試みたが、発芽率が1%程度ときわめて低く、発芽促進処理を現在検討中である。

URL: 

Published: 1994-03-23   Modified: 2016-04-21  

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