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1994 Fiscal Year Annual Research Report

周生期における生殖関連諸器官の対ホルモン特異反応の発現機構

Research Project

Project/Area Number 04640690
Research InstitutionYokohama City University

Principal Investigator

井口 泰泉  横浜市立大学, 文理学部, 教授 (90128588)

Keywords周生期 / マウス / 生殖器官 / エストロゲン / エストロゲン受容体 / ガン遺伝子 / アポトーシス / 胎盤細胞
Research Abstract

1.周生期に性ホルモンを投与されたマウス生殖器官の不可逆的増殖
卵巣摘出対照マウスの膣では,エストロゲンに反応して細胞増殖,分化がおこるが,その際,fos,junの_mRNAが一過性に発現するが,出生直後にエストロゲンを投与されたマウスの膣では,卵巣摘出により体内のエストロゲンを無くしても,fos,junの_mRNAが恒久的に発現していることを見いだした。また、周生期の合成エストロゲン投与による不可逆化膣には特異タンパク質が発現しており,EGFレセプターが減少していることを明らかにした。卵巣摘出により,一過性に出現するタンパク質を膣で見いだした。
2.生殖器官の分化および受容体の発現
雄性および雄性生殖器官のエストロゲン受容体の発現を経時的に調べた。出生日にエストロゲンを投与すると,12時間後にはエストロゲン受容体が子宮上皮細胞に発現した。ほとんどの雄性生殖器官は,出生直後にはエストロゲン受容体を発現していないが,出生直後エストロゲン刺激により,その受容体の発現が誘起されることを明らかにした。更に,ラットの発情周期と妊娠初期の子宮と膣におけるプロゲステロンレセプターの発現を免疫組織学的に調べた。
3.生殖器官の退化および妊娠依存性乳癌の退化過程における細胞死とプロテアーゼの発現
マウスの膣の退化過程では,細胞分裂活性の低下,メタロプロテアーゼに発現,およびアポトーシスが関与している。乳癌の退化過程では,細胞分裂活性の低下,アポトーシスが関与していることが明らかになった。
4.胎盤細胞の増殖機構
マウスの妊娠6および10日目の胎盤の栄養芽細胞はエストロゲン,プロゲステロ,EGF,TGF-alphaに対して増殖反応を示すが,14および18日の胎盤栄養芽細胞は増殖反応を示さないことを細胞培養系を用いて明らかにした。

URL: 

Published: 1995-03-23   Modified: 2016-04-21  

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