1992 Fiscal Year Annual Research Report
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04640695
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| Research Institution | National Museum of Nature and Science,Tokyo |
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Principal Investigator |
篠原 明彦 国立科学博物館, 動物研究部, 研究官 (50183835)
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| Keywords | 系統発生 / 昆虫 / ハチ目 / ヒラタハバチ科 / ハバチ亜目 |
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| Research Abstract |
1.これまでヒラタハバチ科の上位分類群の系統分類にはあまり使われてこなかった雄交尾器や産卵管について各属の代表的な種を比較検討したところ、とくに産卵管の形態は属レベルおよび最大の属であるPamphilius属内の種群間の系統解析に有用であることが明らかになった。
2.平成4年6月に北海道定山渓および中山峠において成虫の採集を目的として、また同年9月に青森県岩木山付近において幼虫の採集を目的とした調査を行なった。北海道での調査では、未記載種および日本未記録種の標本を含む多くの基礎資料を得た。
3.次の内容の5論文を発表した。
(1)北海道と本州の山地に産するPamphilins gracilisの幼虫がナナカマドを食することを飼育によって確認したので報告した。同種の食草はこれまで知られていなかった。
(2)これまで韓国・ロシア極東地域のみから知られていたOnycholyda nigroclypeataが、中国東北部にも産することを報告した。
(3)ヒラタハバチ科の系統解析の際の外群として重要なナギナタハバチ科のMegaxyela属について東アジア産の種を再検討し、日本および韓国からの2新種を含む3種を認めた。また同属の種にみられる産卵習性がヒラタハバチ科のそれに類似していることを指摘した。
(4)これまでロシア沿海州から知られていなかったNeurotoma atrataとN.Sibiricaが同地域に産することを、ロシア科学アカデミー動物学研究所所蔵の標本を検することにより確認した。
(5)北海道においてミズナラを食害していた幼虫から羽化したヒラタハバチが新種であることを確認し、Neurotoma haraiとして記載・命名した。
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[Publications] Shinohara,A.: "A New Host Record for Pamphilius gracilis (Hymenoptera,Pamphilidae)" Japanses Journal of Entomology. 60. 432- (1992)
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[Publications] Shinohara,A.: "Onycholyda nigroclypeata (Hymenoptua,Pamphiliidae) New to the Fauna of China" Japanses Journal of Entomology. 60. 502- (1992)
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[Publications] Shinohara,A.: "The Sawfly Genus Megaxyela (Hymeuoptua,Xyelidae) in East Asia" Japanses Journal of Entomology. 60. 783-796 (1992)
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[Publications] Shinohara,A.: "Records of Neurotoma atrata and N.Sibirica (Hymenoptera,Pamphiliidae) from the Russian Far East" Japanses Journal of Entomology. 60. 826- (1992)
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[Publications] Shinohara,A.: "Neurotoma harai n.sp.(Hymenoptera,Pamphiliidae) Feeding on Quercus in Hokkaido,Northern Japan" Japanses Journal of Entomology. 61. 125-131 (1993)
