1993 Fiscal Year Annual Research Report
沖縄本島沿岸における赤土粒子の運搬、拡散機構に関する堆積学的研究
Project/Area Number |
04640712
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Research Institution | Ryukyu University |
Principal Investigator |
山本 聡 琉球大学, 理学部, 講師 (50124855)
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Keywords | 赤土 / 懸濁物 / フロント / フロキュレーション / 現場沈降速度 |
Research Abstract |
本研究最終年度平成5年度は、沖縄本島西海岸における流出様式の観測と、赤土の現場沈降速度の測定実験を行った。 沖縄本島西海岸における観測では、恩納村万座毛沿岸海域や、屋嘉田潟原干潟域を選んで観測をした。恩納村万座毛沿岸海域では、大雨の季節の大雨後、赤土フロントがどのような流出パターンを示し、河口から沖合いまで最大何m流出するのかを観測した。そして、底質中の赤土の量を化学分析などで分析し、どのような流出パターンを示すのかを懸濁物としての流出様式と比較した。その結果、赤土フロント域で集中的な堆積があるが、これをあふれて、外海へとチャンネルを通るように流出していく。その後、う回し、またリーフ内に流入するというパターンは否定され、リーフ内に見られる細粒のものは、流出した赤土ではなく、リーフ内で生成されていると思われる炭酸塩質のものであることが解った。 赤土の現場沈降速度の測定実験では、海水の塩分濃度を色々と変え、赤土粒子がフロキュレーションにより、どのように沈降速度が変化するかを調べた。その結果、塩分濃度が高くなる程フロキュレーションにより、大粒子化するため沈降速度が早まることが解った。
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Research Products
(5 results)
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[Publications] S.Yamamoto: "Mathematical approach to calculate indices for depositional environments of pelagic-hemipelagic-terrigenous sediments" Mathematical Geology. 25. 867-879 (1993)
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[Publications] S.Yamaoto and M.Ota: "Flux processes of nepheloid.layers from estuary of Okkubi River into adiacent coral reef environments,Okinawa lsland Japan" Journal of Sedimentological Society of Japan. 39. 35-44 (1993)
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[Publications] S.Yamamoto: "Accreted Mesozoic pelaqic seamount in Chiral guarry,Hokkaido,Japan:petrographic evidence of flint-limestone cyles" Palaeogeography,Palaeoclimatology,Palaeoecology. 105. 125-137 (1993)
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[Publications] S.Yamoto: "Geochemical characteristics of Jurassic to Cretaceous bedded and nodular cherts of pelagic origin in Japan" The Compass.
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[Publications] S.Yamamoto and T.Chiba: "Sedimentation of terrigenous red soils in coastal ares sdjacent to an estuary and coral reefs,the Okkubi River estuary,…" Journal of Oceanography.