• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

1992 Fiscal Year Annual Research Report

分子超伝導体薄膜の電気化学的作製と評価に関する研究

Research Project

Project/Area Number 04650004
Research InstitutionYamagata University

Principal Investigator

粟野 宏  山形大学, 工学部, 助手 (20202773)

Keywords分子結晶 / 超伝導体 / 薄膜 / 電気化学 / イオンラジカル塩
Research Abstract

分子超伝導体としてこれまで知られているのは、BEDT-TTFカチオンラジカル塩やC_<60>アニオンラジカル塩をはじめとして、いずれも母体物質のイオンラジカル塩である。したがって、薄膜作製には電気化学的手法が原理的に可能となる。本年度は、(1)BEDT-TTFカチオンラジカル塩薄膜の作製を試みるとともに、(2)C_<60>アニオンラジカル塩薄膜の作製に着手した。
(1)では、T_c=10.8Kのκ-(BEDT-TTF)_2Cu(NCS)_2の薄膜作製を行い、SEM、X線回折、ESR、導電率などで評価した。その結果、生成した膜はκ型の多結晶体であることがわかった。しかし、室温における導電率は、単結晶で得られている値より5桁も小さい。結晶の配列が無秩序であることや、結晶粒界が高い抵抗をもつためと考えられる。
常圧の有機超伝導体としてはT_Cの最も高い(11.6K)κ-(BEDT-TTF)_2Cu[N(CN)_2]Br薄膜の電着を試みた。SEMによると、無数の微結晶からなるとみられる板状塊が、基板に対して垂直に立ち並んだ形態をもってい
(2)では、C_<60>の電気化学的挙動の検討を行った。また、酸素を嫌うC_<60>アニオンラジカル塩を取扱うため、特殊仕様のグローブボックスを導入した。

URL: 

Published: 1994-03-23   Modified: 2016-04-21  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi