1994 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
04650057
|
Research Institution | Science University of Tokyo |
Principal Investigator |
福田 博 東京理科大学, 基礎工学部, 教授 (40013742)
|
Keywords | CFRTP / 成形技術 / ロール成形 / ジュール加熱 / 機械的特性 / 微視観察 |
Research Abstract |
本年度の研究成果の概要は以下のとおりである。 1.現有の簡易オートクレーブを用いたCFRP(炭素繊維/エポキシ樹脂)のジュール加熱成形の成果がAdvanced Composite Materials 誌Vol.3,No.2,pp.153-161に掲載された。 2.一昨年度に完成したCFRTP成形装置を用い、炭素繊維織物と熱可塑性樹脂(ナイロン)を用いたCFRTPの成形を試みた。成形は、(1)ロールを成形温度に加熱し、連続成形を行うものと、(2)プリプレグに直接通電し、ジュール加熱により成形するものの2種類を行った。 (1)の方法では、幅25mm、長さ100mmといった小さいものではあるが、プリプレグ2〜10層の積層板の連続成形ができるようになった。ただし、現有の成形装置では、加圧のコントロールができず、また材料の最適送り速度の確定には至っていないなど、今後さらに検討を要する課題も残されている。 (2)の方法では、板厚方向への通電と、幅方向への通電を試みた。 板厚方向への通電では、ロールを回転しないで、スポット溶接的な接合は可能であった。また、ロールを回転する連続成形は装置が不十分な点もあり、成功するに至らなかった。 幅方向の通電は、試作したCFRTP成形装置がその目的に作られておらず、プリプレグのセットに工夫を要したが、通電自体は比較的容易であった。 以上の成形板をショートビーム法により層間せん断強さ試験を行った。結果は、ホットプレスで正常に作られたものよりは劣るが、一応の値が出せた。また、金属顕微鏡により側面の観察を行い、プリプレグ同士の接合状態を観察した。
|
Research Products
(1 results)