1992 Fiscal Year Annual Research Report
金属材料の塑性異方性構成式のひずみ及び温度履歴依存性
Project/Area Number |
04650099
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Research Institution | Osaka Electro-Communication University |
Principal Investigator |
進藤 明夫 大阪電気通信大学, 工学部, 教授 (30031040)
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Keywords | 高温組合せ応力試験 / 温度履歴依存性 / 塑性異方性構成式 / 薄肉円管試験片 / ひずみ履歴依存性 / ひずみ速度履歴依存性 / 高温用組合せ変形測定装置 |
Research Abstract |
平成3年度に設計製作したパソコン制御方式静的組合せ応力試験機に取り付ける高温用軸力・トルク組合せ負荷用チャックと縦型管状炉及び温度制御装置を設計製作した。このチャックは狭いスペース内で組合せ負荷を伝えるため特殊な構造になっている。 高温用伸縮・ねじり組合せ変形測定装置及び直径変化測定装置を設計したが、第2次内定であったため、時間と経費の関係上、製作には至らなかった。組合せ変形測定装置の試験片への取付部は、試験片の直径変化に追随し、かつ、保持力を維持するように考案した。また、変形検出部も伸縮とねじりを分離して検出するために特殊な構造になっている。直径変化測定装置は炉壁に固定されるので、試験片との接触部で滑ることになり、これによる測定値の変動に対してはプログラムで平滑化をする予定である。 室温で、折れ線塑性ひずみ経路を与え、後続降伏曲面を求めるための実験用プログラムを開発した。これはC言語で作成し、A/D変換器及びステッピングモータコントローラとの入出力部のみアセンブリ言語を用いている。 関連する研究として、トラス格子モデルによるひずみ履歴依存性構成関係について考察し、平成4年11月28日機械学会関西支部第251回講演会で研究成果を発表した。 以上のように装置の設計製作に時間を要したため、実験に着手できず、この研究によって得られた研究成果を雑誌論文として発表できる段階までには至らなかった。
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