1992 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
04650299
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Research Institution | Kitami Institute of Technology |
Principal Investigator |
藤原 祥隆 北見工業大学, 工学部, 教授 (20219067)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松西 年春 北見工業大学, 工学部, 助手 (10113713)
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Keywords | ITS / 黒板モデル / 構造的プログラミング / 並列処理 |
Research Abstract |
1.同時並列的に学生の演習を支援するシステムの構成方法に関しては、それを具体的に実現可能なモデルの研究を行い、システム基本アーキテクチャを明らかにした。すなわち、学生を識別する番号と課題を識別する番号の二項組からなるタスクを指導支援の単位と定義し、プログラミング演習の全過程を個々のタスクが同時に種々のサービス(知識源)を受けながら状態遷移を繰り返すものととらえることにより、黒板モデルによる協調分散モデルを適用できることを明らかにした。さらに異なる使用頻度を持つ知識源が存在することを考慮すると、黒板を多重化、階層化して知識源の専用化と共用化をはかることが合理的な設計法であることを明らかにした。 平成5年度は個々の学生レベルに応じた指導支援法の実現を目標に、学生モデル表現法、学生レベルの評価法、等の研究を進める。 2.アルゴリズムの構造的記述のための流れ図作成支援ならびに正当性検証法に関しては、作成支援の効率的方法を明らかにした。すなわち手続き・関数表現レベル、ステートメント記述レベル、記号表現レベル、等の異なる表現レベルが混在する作成動作において、各レベルの表現のみを担当する専用機能を用意し、これらが協調して流れ図作成に当たる黒板モデルによる協調分散型支援法が有効であることを明らかにした。また流れ図の正当性検証に関しては、模範解答と学生の作成した流れ図の等価性を評価するアプローチをとり、表現の正規化、プログラムスライシングの技術の適用等が有効であることがわかった。 平成5年度は、正当性検証に関するプロトタイプシステムを作り、幾つかの実例を使用して当該方法の有効性を評価する。
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