1993 Fiscal Year Annual Research Report
グローバル通信ネットワークを介したグループ作業に関する研究
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04650308
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Research Institution | GUNMA UNIVERSITY |
Principal Investigator |
小野里 好邦 群馬大学, 工学部, 教授 (10143710)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
嶋本 薫 群馬大学, 工学部, 助教授 (80235639)
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Keywords | コピー網 / フロー制御方式 / マルチキャスト / 衝突解消アルゴリズム / データ収集 / 低軌道衛星 / 成層圏飛翔体 |
Research Abstract |
グローバル通信ネットワークを介したグループ作業特有の通信機構の解明 1)同報通信サービスの効率化 超大規模マルチキャスト交換網の将来有望なコピー網として、再起的コピー網(Recursive Copy Network以下RCN)を提案した。RCNは次の特徴を持つ。(1)高スループットが得られる(2)セル損失率が低い(3)モジュールを用いて大規模コピー網を容易に構成できる(4)コピーモジュールから構成された大規模コピー網において交換テーブルのメモリ容量はその規模の拡大に依存しない 本研究では、シミュレーションにより、RCNのセル損失率が低いこと、遅延特性は負荷の増加にあまり関係しないことを示した。 さらに、RCNのバッファを大きくすることなくバッファオーバーフロー確率を低く抑えるフロー制御法を提案した。本フロー制御法は簡単に実現化でき、制御オーバーヘッドが小さいので高速ネットワーク環境に対応させるのは容易であることを示した。 2)並列処理を活用した多元接続アルゴリズム 従来の衝突解消アルゴリズム(CRA)では、3チャネルの場合に最も高いスループットが得られることが知られている。4チャネル以上では、空きスロットが増えるため、スループットが低下する問題が指摘されている。そこで、チャネル数が多い場合でもスループットが低下せず、効率的にチャネルを利用できる並列衝突解消アルゴリズム(PCRA)を提案し性能評価を行った。これにより、提案アルゴリズムは、チャネル数が多い場合でも高スループットが維持できることを示した。 3)グローバル通信ネットワークを介したグループ作業における動的情報処理のモデル化とその解明 低軌道衛星を用いて特定地域内にある有限数ユーザからの情報を収集するシステムの挙動を考察した。一定期間内に収集可能なユーザ数が多く得られるためのパケット送出率および制御方法を検討した。 また、成層圏飛翔体を用いた無線中継システムにおいて飛翔体からのdown-link signalを制御することで、そのカバーエリアを可能にするフロー制御方式を提案し、シミュレーション及び理論解析でその有効性を検討した
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Research Products
(6 results)
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[Publications] W.D.Zhong,Y.Onozato and J.Kaniyil: "A Copy network with Shared Buffers for Large Multicast ATM Switches" IEEE International Conference on Communications ICC'93. 722-726 (1993)
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[Publications] J.Kaniyil,N.Hagiya,S.Shimamoto and Y.Onozato: "On the Structural Uniqueness of Alternate Routing Schemes in Nonhierarchical Networks" IEEE INFOCOM'93 The Conference of the IEEE Computer Com-munications. 330-337 (1993)
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[Publications] W.D.Zhong,Y.Onozato and J.Kaniyil: "A Copy network with Shared Buffers for Large-Scale Multicast ATM Switching" IEEE/ACM Transactions on Networking. Vol.1,No.2. 157-165 (1993)
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[Publications] S.Shimamoto,J.Kaniyil,Y.Onozato and S.Noguchi: "Unifying aspect of Liapunov's direct and indirect methods in the stability analysis of Aloha systems" 1993 Butterworth-Heinemann Ltd computer communications. Vol.16,No.7. 413-421 (1993)
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[Publications] M.Saito,S.Shimamoto,Y.Onozato: "Variable Packet Length Multiple Access Scheme with Variable Power Levels" 1993 Joint Technical Conference on Cirenits/Systems,Computers and Communications. 266-271 (1993)
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[Publications] 馬場 博幸,木村 博茂,嶋本 薫,小野里 好邦: "小型周回衛星を用いた情報ネットワークシステムの一検討" 電子情報通信学会論文誌B-II. Vol.J76-B-II No.9. 773-774 (1993)