1992 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
04650371
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Research Institution | Toyohashi University of Technology |
Principal Investigator |
臼井 支朗 豊橋技術科学大学, 工学部, 教授 (40023337)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
神山 斉己 豊橋技術科学大学, 工学部, 助手 (70233963)
戸田 尚宏 舞鶴工業高等専門学校, 電気工学科, 講師 (00227597)
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Keywords | 色恒常性 / 神経回路モデル / 反ヘブ学習 / 視環境 / 反対色表現 |
Research Abstract |
本研究では,色情報表現の最適性をはかる基準として冗長度最小化原理に着目し,こうした原理に従って視環境に適応する神経回路モデルを構築した.視覚神経系における色受容は,3種の錐体により行なわれることが知られているが,これら錐体による三原色表現は,その感度特性が互いにオーバーラップしていることから,それらの応答の相関が高くなるため,極めて効率が悪い色情報表現となっている.そこで,生物学的にも妥当と考えられている反ヘブ学習によって,こうした三原色表現から,冗長性の低い色情報表現への変換を適応的に実現する神経回路モデルを構築した.その結果,学習により得られた色表現が,実際の視覚神経系においてみられるような反対色表現となっていることが明らかとなった.さらに,学習により得られた色表現と色恒常性の関係を調べるために,異なる3種類のスペクトル組成を持つ照明光を用い,視環境の変動を表現し,提案モデルが実現する色恒常性の度合を,色差を用いて定量的に調べた.その結果,提案モデルは照明光の色が変動することを,色表現の冗長度の増加により感知し,さらに照明光の色に適応的に順応することにより,ヒトと同程度の色恒常性を実現できることを明らかにした.これにより,最適な色情報表現を学習により獲得するという,従来の色恒常性モデルには無かった新しい観点から,色恒常性現象を説明できることを示した.
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Research Products
(3 results)
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[Publications] 宮本 泰夫: "色彩恒常現象におけるDecovrelationの機能的意義" 電子情報通信学会技術報告. NC91-105. 51-58 (1992)
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[Publications] Usui,Shiro: "A Neural Network Model for Color Coustancy based on the Minimally Redundant Color Represeutation" Proc.of International Joint Conference on Neural Networks. 2. 696-701 (1992)
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[Publications] 中内 茂樹: "情報量最大保持原理に基づくランダムカラーノイズ画像を用いた色受容野の自己組織的形成" 電子情報通信学会論文誌.